【MLB】負け越し決定で暗雲のシアトル…ウィルソン監督退任と「悲願未達」の焦燥、イチロー待望論の現実味

イチロー

シアトル・マリナーズの今季負け越しが決定した。地元ファンはガッカリだが、その「ガッカリ」の背景を詳しく紐解いていくと、日本人選手の今後にも関わる重要な課題が見えてくる。

「昨季は実に24年ぶりとなる地区優勝を果たし、リーグ優勝を懸けてトロント・ブルージェイズと戦い敗れはしましたが、シアトルのファンは『ワールドシリーズまであと1勝』と熱いエールを送っていたのです」(地元メディア)

しかし今季は、昨季60本塁打・125打点と驚異的な大活躍を見せた主砲キャル・ローリーの打撃成績が下降し124試合出場で23本塁打、68打点前後に留まっている(9月26日現在)。数字自体は決して悪くはないが、昨季の驚異的な打撃成績に支えられたポストシーズン進出であり、首脳陣の構想の甘さを指摘する声もある。

球団は最終戦の9月27日、ダン・ウィルソン監督の退任を発表した。ジェリー・ディポート編成本部長は次期監督を外部から招く方針を示し、米メディアによると「チームの文化をリセットする必要がある」と語っている。


愛弟子フリオの成長とイチローのスタンス…浮上する「救世主」への期待

また、チームのOBといえば、日米通算4367安打を放ったイチロー氏の存在が大きい。同氏はマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターの肩書を持ち、球団とは深い関係にある。

主力選手のフリオ・ロドリゲスは、マイナー時代から指導を受けてきた「イチローの愛弟子」として知られるが、イチロー氏について言えば「もっとチームに関わってくれたら」という地元シアトルの声もあるものの、表舞台には出てくる気配はない。

「引退会見の際、自身で『監督向きではない』と発言をしています。マリナーズの経営陣がその気持ちに配慮し、監督候補に挙がっても、本格的な要請には至らないとされています」(同)

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WS未進出の重荷と市場での攻勢…「伝説の背番号51」待望論のゆくえ

だが、「来年こそ」と悠長なことは言っていられない事情がある。その事情とはマリナーズがMLB全30球団の中で「一度もワールドシリーズに進出したことがない唯一の球団」だということ。

「あと1勝」に泣いた昨季の悔しさには、悲願達成に向けた切実な思いが込められていた。

「米国でNPBの話になると、必ず名が挙がるのが阪神の佐藤輝明ですが、獲得調査を進める球団が多い中、マリナーズの動きは鈍いとみられています」(同)

マリナーズが熱かった頃は、日本人選手が活躍していた。マリナーズの危機的状況を救えるのは、もはやイチロー氏しかいないのかもしれない。

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