【広島】ドラフト前夜に走る激震…主力3選手のFA流出危機と「ゾンビたばこ問題」が招く球団崩壊の暗雲

新井貴浩

9月25日、広島東洋カープがスカウト会議を開き、青山学院大の捕手・渡部海など、大学、社会人のドラフト指名候補70人をリストアップした。"ゾンビたばこ騒動"以降、「広島に教え子を行かせるのは心配」と警戒するアマチュア指導者もいるという。

「スカウト会議後、田村恵スカウト部長が取材に応じてくれました。青学大の渡部は他球団もマークしており、競合覚悟で、例年通り好選手を狙っていくようです」(スポーツ紙記者)

広島は10月3日の本拠地最終戦で阪神を6対4で下し、目の前での胴上げを阻止した。ただ、同日夜に2位・巨人がDeNAに2対5で敗れ、阪神の2年連続8度目のリーグ優勝が決まった。巨人は2年連続のV逸となった。広島は4日のヤクルト戦(神宮)も7対4で制して3連勝とし、セ・リーグ4位が確定。5日現在、61勝76敗4分だ。

「来季も新井貴浩監督(49)が指揮を執ります。松田元球団オーナーが明言しました。今季3度も辞意を伝えた指揮官を引き留めた経緯も伝えられています」(同)

迷走するチーム再建…床田・坂倉・森下の主力3選手に迫る国内FA流出の影

しかし、チーム再建の具体策はまだ聞かれない。

また、今季国内FA権を取得した床田寛樹(31)、坂倉将吾(28)、森下暢仁(29)の主力3選手の去就も不透明だ。床田にはオリックスが獲得調査を進めているとスポーツニッポンが報じ、坂倉にも巨人、ヤクルト、DeNAが関心を寄せていると「デイリー新潮」が伝えている。床田は権利行使についてシーズン終了後に考える意向を示しており、現時点で3人の残留が決まったとの報道はない。この主力3選手が他球団へ移籍したら、チーム再建どころではなくなるだろう。

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小園・矢野ら4選手が自由契約…「ゾンビたばこ問題」の波紋とドラフトへの懸念

さらに球団を悩ませているのが、羽月隆太郎・元選手が「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物エトミデートを使用したとして逮捕され、有罪判決を受けた「ゾンビたばこ問題」だ。

この問題をめぐっては矢野雅哉、前川誠太の2選手が、9月25日付で書類送検された。矢野の代理人弁護士は「違法薬物の譲り受けや使用の事実はない」と主張している。そして10月1日、広島は矢野、前川に加え、昨季の首位打者・小園海斗、田村俊介の計4選手に来季の契約を結ばないと通告した。小園と田村は、同薬物の譲渡で有罪判決を受けた男との関係が週刊誌で報じられていた。鈴木清明球団本部長は「ゾンビたばこ」使用の事実は確認できなかったとしつつ、「球団との信頼関係を築くのが難しい」と説明している。

また9月16日の文春オンラインは、羽月が逮捕される前の昨年3月と10月、鈴木本部長が2軍選手にゾンビたばこについて注意喚起していたと報じた。現役選手からは「球団の対応に不信感」との声も上がっており、フロントの対応は今後も問われそうだ。4選手の自由契約、フロントの責任問題、その上、22日のドラフトで「指名選手が入団拒否」なんてことにもなれば…。新井監督続投でチームの破綻を回避できるのか、心配だ。

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