「向いてるか向いてないかは、やってみないと分からない」元セクシー女優・星美りかが挑戦を続ける理由


星美りか

9月、東京・赤坂のアミューズメントカジノで、元セクシー女優・星美りかの名を冠したポーカーイベント「第4回 星美りかCup」が開かれた。星美は2011年にAVデビューし、2016年に引退。それからは絵を描いたり、音楽を作ったり、興味を持ったことにはとにかく挑戦してきたという。最近ではポーカーの世界にも足を踏み入れている。「それしか知らなかった」と振り返るAVの世界を離れ、さまざまな経験を重ねてきた星美は今、何を思うのか。その現在地を聞いた。

引退して広がった表現の世界

──今日はポーカーのイベントですが、星美さん自身も経験があるんですか?
星美 前に一度、知り合いに連れてきてもらってやりました。友達に教えてもらいながら、ほぼルールも分からないまま(笑)。あっという間に負けました。

──海外のカジノには?
星美 ラスベガスに行ったことがあります。現役のとき、AVメーカーの撮影で、ほかの女優さんたちと一緒に。そのときはポーカーじゃなくてバカラをやったんですけど、一瞬でお金がなくなって、全然楽しくなかった(笑)。

──2016年にセクシー女優を引退してからは、どう過ごしていたんですか?
星美 引退して2年ぐらいは、ふわふわしてて。その後、今までやってこなかったことを趣味みたいに始めました。絵を描いて個展をやったり、妹が撮ってくれた写真で写真展をやったり、友達の映画に出たり。コロナになってからは、音楽を作る学校にも通いました。

──音楽は自分でも歌うんですか?
星美 最初は誰かに提供したくて、トラックを作ってたんです。でも歌手の友達もいないし、それだと生かせないなって。結局、自分で曲を作って歌を入れたほうが、全部自分で完結するから楽だなと思って。友達にMVを作ってもらったりもしました。AVのときにはしてこなかったことに興味を持つようになったんです。

──絵、写真、映画、音楽と、かなり幅広いですね。
星美 興味があるものは全部やってみたい。向いてるか向いてないかは、やってみないと分からないから。とりあえず当たって砕けろじゃないけど、全部やって、周りも巻き込んで(笑)。

──最近は「セックスだけがとりえだった」という個展も開きましたね。
星美 新宿の画廊でやりました。絵の学校に行ったこともないし、私、中卒みたいな感じなんですけど、絵を描いたり、文字を書いたりしていて。その個展で展示したのは文字です。ポエムとか、普段の感情をメモしたものを作品にしました。前の同業者や、セックスワーカーの子たちも見に来てくれて。

──個展は準備にもお金にも、かなりのエネルギーが必要ですよね。
星美 そうなんですよ。利益が出るどころか、ギリギリ赤字なんじゃないかって(笑)。でも、知ってほしいのかも。現役のときはAVを見ている人には知ってもらえたけど、引退して、それだけじゃない自分も知ってほしい。自分の可能性も知りたいんだと思います。本当に、それしか知らなかったから。

──これから作ってみたいものは?
星美 絵本を出したいですね。今までは大人の男性をターゲットに仕事をしてきたけど、全く違う、子供が読む絵本を出してみたい。