インフルエンザ、過去2番目の早さで流行入り 「10月ピーク」説…ワクチンは今すぐ?

インフルは初秋がヤバい!?

例年、インフルエンザは11月から12月にかけて流行入りしていたものだが、昨年は9月下旬、今年は8月中旬に流行入りし、全国で感染が拡大している。

夏休み明け・連休・長雨で感染拡大

「8月中旬からインフルエンザ感染者が増え始めた。夏休みが明け学校が始まったことで、さらに感染が拡大。しかも、人の出入りが激しいシルバーウイークとなり、インフル感染者は増加の一途を辿っています。要因の1つとして、8月からの長雨が挙げられる。部屋に閉じこもる機会が多く換気も悪い。加えて、寒暖差や気圧の変化で自律神経が乱れ、免疫力が低下して感染しやすくなるからです」(医療ジャーナリスト)

過去2番目の早さ、ワクチン遅れも懸念

厚労省は8月28日、17~23日の1週間に全国の定点医療機関から報告されたインフルエンザ感染者数が1医療機関当り1.11人となり、流行開始の目安である1を超えたと発表。感染症法が施行された1999年以降、’09年に次ぐ2番目に早い流行突入となった。

「厚労省は8月31日に各自治体の判断で例年より早くワクチン接種しても法令上、支障がないと周知しましたが、大半の自治体は10月1日から。接種の遅れで、感染ピークは10月中旬になるかもしれません」(同)

訪日客増・H1N1拡大…医師は早期接種

流行シーズンが早まったのは、インバウンドの増加も影響しているとみられる。日本政府観光局によると、2026年7月の訪日外国人客数は344万2100人で過去最多。台湾からの訪日は約76万3800人、香港は27万2500人だった。

「昨年、国内で急増したインフルエンザはA亜型のH3N2で、7月から8月にかけて台湾や香港で流行したのと同じ型だった。今年は8月に入ってからA亜型のH1N1が台湾と香港で急速に増加し、日本でもH1N1のウイルスが拡大しています」(同)

千葉県市川市にある『藤巻耳鼻咽喉科医院』の藤巻豊院長は「インフルエンザに感染してから通常1~3日ほどの潜伏期間後、38℃以上の発熱・頭痛・倦怠感、筋関節痛などが突然現れ、咳、鼻汁などの上気道炎症状が続きます。インフルエンザは冬の病気と思わず、すぐワクチンの予防接種を勧めます」と話している。

【関連】「かかりつけ医」消滅の危機 診療報酬改定でも解消されぬ経営難で倒産件数が過去最多に
【関連】吸い込めば肺がんなどのリスクも…「終着」しないアスベスト被害の恐怖