松木玖生が代表に居場所を作った! 森保ジャパンで始まる熾烈「椅子取りゲーム」

森保一監督

「いきなり存在感を示した」と言うには、あまりにも鮮烈だった。

9月24日のキリンチャレンジカップ・ウルグアイ戦で、日本代表デビューを果たした松木玖生が前半11分に先制ゴール。右ウイングバックで先発した23歳は、中村敬斗からのパスを受けて中央へ切れ込み、左足のミドルシュートをゴールへ突き刺した。

日本は3-1で勝利。後半アディショナルタイムには、こちらも代表初ゴールとなる塩貝健人の得点も生まれた。北中米W杯後、そして第三次森保ジャパンの初陣で、新戦力がいきなり結果を残した格好だ。

森保ジャパンで始まる椅子取り

もちろん、親善試合の1試合で代表の序列が決まるわけではない。

それでも今回の人選を見れば、「これまでの実績だけで次の代表を作る」というわけではないことが分かる。日本代表は今回31人を招集し、そのうち20人がW杯メンバー。松木ら4人が初招集された。

つまり、ここから始まるのは新旧メンバーによる椅子取りゲームだ。

松木が魅力的なのは、いわゆる「新人らしい新人」ではないところ。本人によれば、今回のゴールにつながったプレーは所属するサウサンプトンで繰り返し練習してきた形だったという。初招集、初先発、初ゴール。これ以上ない代表としての“お披露目”となったわけだ。

しかもウルグアイ戦では、中央の選手というイメージもある松木を右ウイングバックで起用。複数のポジションに対応できる可能性を示したことも、代表定着を狙ううえでは大きい。

「実績組」もうかうかできない?

ただ、だからといって久保建英や堂安律らの立場が突然危うくなった、と見るのは早計だ。

代表の枠には限りがあるため、W杯を経験した選手たちに加えて、松木や塩貝のような若手が結果を出せば、競争が活性化するのは間違いない。森保一監督がどこまで新戦力をこの競争に組み込むのか。そこが、これからの代表を見るうえでのポイントになる。

しかも9月28日にはベネズエラ戦が控えている。ウルグアイ戦から中3日で、森保監督は大幅なメンバー変更を示唆している。松木だけでなく、誰に出番が回ってくるのかも見逃せない。

松木にとって、本当に重要なのはデビュー戦でゴールを決めたことではない。一度つかんだ代表の「居場所」を、次も呼ばれる理由に変えられるか――その意味では第三次森保ジャパンの熾烈な椅子取りゲームは、もう始まっているのだ。

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