【セ・リーグ優勝攻防戦】ゲーム差1の死闘…阪神を突き動かす「2008年の悲劇」と「1973年のトラウマ」

藤川球児_現役引退セレモニー

9月20日、首位阪神と2位巨人のゲーム差が1となっている。一戦の勝敗に関係なく、僅差での優勝争いは最後まで続くだろうというのが大方の見方だ。

「巨人と阪神の対戦成績は16勝8敗で、阪神が圧倒しています。ゲーム差が僅差なだけに、10月の直接対決も気掛かりです」(スポーツ紙記者)

ただ、阪神には負けられない事情があった。

語り継がれる「2008年の悲劇」…土壇場での逆転V逸という屈辱


「土壇場での逆転V逸」というと、真っ先に思い浮かぶのが2008年の悲劇。2位に最大13ゲーム差をつけ、7月22日にはマジックナンバーも点灯。このときには"優勝特集本"も先行販売されたが、10月の直接対決で敗れ、巨人に逆転優勝されてしまった。

「店頭に残った特集本が屈辱の思いを強めました。8月末の巨人との3連戦で阪神が3タテし、9月5日に有働由美子アナがMCを務めた阪神特番が関西圏で放送されました。万が一の際、この特番が後々まで語られるでしょう」(同)

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阪神内部に潜むもう一つの悪夢…1973年「新人をナメて失ったV」


「'08年のリベンジを」の声はよく聞かれる。しかし、トラ内部には「もうひとつの悪夢」もあったようだ。

「1978年、いわゆる『江川事件』が起こりました。阪神は巨人がボイコットしたドラフト会議で江川卓氏を指名し、大喧騒の末、小林繁氏とのトレードに応じました」(ベテラン記者)

阪神も巻き込まれた「江川事件」には"前段"があったのだ。その小林氏が巨人のルーキーだった'73年のこと。8月に首位に立った巨人に対し、阪神は9月23日から10勝1敗と猛追撃する。

優勝の行方は「10月10、11日の直接対決を制した側」となり、まずは阪神が第1ラウンドを獲った。そして第2戦、巨人が0対7の劣勢から猛反撃し同点に。その同点の場面からマウンドに上がったのが、当時ルーキーの小林氏だった。

阪神打線はヒョロヒョロと痩せた小林氏を見て勝利を確信したが、結果は10対10の引き分けでゲームセット。阪神は最終戦でも巨人に大敗し、巨人が勝率4厘差で逆転優勝。阪神は後々まで「勝てる試合なのに新人をナメていた」と揶揄された。

'73年の悲劇は語り継がれ、時代は平成、令和と変わっても、阪神には当時の悔しさが残っているという。

藤川球児監督は絶対に勝たなければならないのだ。

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