副業やる気ない人が63.3%に増加中! 出社回帰とAIが招いた副業離れ

副業に急ブレーキ!

近年、スポットワーク(スキマバイト)の普及や物価高の影響で、本業とは別の仕事を手がける「兼業」「副業」が注目されていたが、ここに来て働き手の副業意欲が低下しているという。

シンクタンクの日本生産性本部の調査(20歳以上の雇用者1100人が対象)によると「将来的には兼業・副業を行ってみたい」と回答した働き手の割合は27.6%で、調査を始めたコロナ禍の2020年と比較すると12.6ポイントの減少となった。6年前は「兼業・副業を行う気はない」と回答した割合が50%前後だったものの、’26年7月の調査では63.3%となり、’24年以降から6割台で推移している。

もっとも、直近では’26年1月調査の69.2%(調査開始以来の過去最多)からはやや持ち直しており、副業への関心が底を打った可能性も指摘されている。

副業やる気ない人が6割超に

「大手を中心にリモートワークから出社回帰する会社が増えて時間がなくなったことや、外注案件で多かったWebデザインやデータ収集・入力業務が、ChatGPTなど生成AIの活用で外注単価が下落した影響もあります」(人材コンサルタント)

実際、同調査ではテレワーク実施率が過去最低の14.5%まで落ち込み、週5日以上出勤する人の割合が過去最多の32.5%となるなど、オフィス回帰の流れが鮮明になっている。

一方で、職場にAIが導入されている割合は26.2%に達し、そのうち6割超が実際に業務で活用していると回答。AI活用が広がるほど、Webライティングやデータ入力といった個人が受注しやすかった外注案件が圧迫されている構図がうかがえる。

海外では物価高騰やレイオフ(人員整理)のリスク回避、キャリア志向の高まりから、副業を含めて複数の収入源を持つことが当たり前だ。しかし、日本では働き手が雇用に対する不安感やキャリアアップ志向も低いため、「副業で稼ぐ」といったモチベーションを持つ人が少ない。

AIと出社回帰のダブルパンチ

都内在住の20代男性会社員は「自分の時間を削って月に数万円のために副業するなら、推し活やNISA投資の方に関心がある」と話す。

一方で、夜9時から2時間を副業タイムにして、メルカリで不用品の販売とAIを使った動画編集で月に10万円を稼ぐ30代の女性会社員もいる。

稼ぐ人と諦める人の分かれ道

倉庫内での軽作業、配送ドライバーや買い物・墓参り代行など、誰でもすぐ始められる仕事はあるが、副業奨励をチャンスと捉えるか、二の足を踏むかで人生が大きく変わりそうだ。

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