大谷5試合ぶり復帰も無安打…ドジャース快勝の裏で進む「脱・大谷依存」の皮肉

「王・長嶋」世代への問いかけ

ちなみに、かつて日本のプロ野球界には「王・長嶋らがチームを象徴した巨人」「掛布とバースが沈黙すれば止まる阪神」といった、特定のスター選手の調子がそのままチームの浮沈に直結していた時代があった。

中高年の読者にとってはある意味馴染み深い構図だろうが、令和のドジャースを見る限り、そうした“一人に頼る野球”からは少しずつ距離が生まれつつあるようにも映る。

エースの山本由伸や佐々木朗希らに加え、この日のようにシーハンのような投手が結果を残し、テオスカー・ヘルナンデスのような打者が打線を牽引する――誰かが欠けても誰かが埋め合わせる層の厚さこそが、今のドジャースの独走を支えているのかもしれない。

かつての「スター頼み」の球団像とは、違う勝ち方が定着しつつあるとも言えそうだ。

もっとも、大谷の状態がチームの浮沈を左右してきたのはこれまでの実績が証明しており、本塁打を量産するモードに戻れば景色はまた変わってくるはずだ。

ただ「大谷が打たなくても勝てる試合」が積み重なってきたという事実は、優勝へひた走るドジャースの底力を物語る材料として見逃せない。

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