元メガデス・マーティの「PLEASE STOP」に新日本プロレス・HENARE選手が反応! 伏見稲荷のダンス動画投稿者を特定、謝罪と「寄付」の要請に称賛の声



HENARE(ヘナーレ)選手が投稿した参拝マナーの注意イラスト(Xより)

■ ダンス動画投稿者を特定、伏見稲荷への「寄付」を要請

HENARE選手はその後、動画に映っていた人物の身元を特定して直接連絡を取り、謝罪として伏見稲荷大社へ寄付を行うよう要請したことを明かした。

なぜ謝罪として「寄付」という形を求めたのか。その理由について、HENARE選手はこう説明している。

「それは許しを求めるためではありません。マオリの文化では、過ちを犯した際には『コハ』を捧げる必要があります。『コハ』に相当する言葉がないため、代わりに『寄付』という言葉を使いました」

本来、マオリ文化における「コハ(Koha)」とは、感謝や敬意を示し、良好な関係を築くために捧げる贈り物や貢献を指す言葉だ。

HENARE選手の説明によれば、過ちを犯した際にも、相手への反省と敬意を示して損なわれた関係を修復するために「コハ」を捧げる必要があるという。

つまり、「お金を払えば許してもらえる」という安易な金銭解決ではない。過ちを犯した当事者が、日本の神聖な場所に対して真摯な反省と敬意を示すための手段として、自身の文化である『コハ(寄付)』の実行を求めたということだ。

さらにHENARE選手は一連の投稿に加え、日本の神社や寺を訪れる際の正しい参拝マナーについて、イラストを用いて分かりやすく発信している。

伏見稲荷大社側も9月7日、公式サイトで「境内での参拝マナーについてのおねがい」を掲載

■ 伏見稲荷大社も「ダンスパフォーマンス等」への注意を呼びかけ

こうした問題をめぐっては、伏見稲荷大社側も9月7日、公式サイトで「境内での参拝マナーについてのおねがい」を掲載した。

同大社は1300年以上にわたって信仰を集めてきた神域であることを強調したうえで、「参拝者の通行を妨げるダンスパフォーマンス等、神域の尊厳を損ない、他の参拝者のご迷惑となる行為」について注意を呼びかけている。

今回の動画をめぐる問題は、単なるSNS上の論争にとどまらず、実際の境内での参拝マナーをめぐる課題として浮き彫りになった格好だ。

■ 「観光地」でも「何をしてもいい場所」ではない

今回、マーティ・フリードマンが「やめてほしい」と訴え、HENARE選手も自らのルーツであるマオリ文化の『コハ』を引き合いに出して当事者に対応を求めた。

大切なのは、金銭で問題を解決することでも、安易に許しを得ることでもない。訪れた場所の歴史や文化、そしてそこにいる他の参拝者への敬意を忘れないことだ。伏見稲荷大社自身も注意喚起を行うなか、今回の騒動はSNS時代の「観光」と「信仰の場」のあり方を改めて考えさせる出来事となった。

今回の件をきっかけに、HENARE選手の存在を初めて知った人も少なくないだろう。日本文化への敬意を示す一方、自らのルーツであるマオリ文化についても真摯に発信した今回の対応は、大きな注目を集めた。

普段は新日本プロレスのリングで激しいファイトを繰り広げるHENARE選手。今回の一件で興味を持った人は、リング上で見せる彼の熱い姿にも注目してみてはいかがだろうか。

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〇HENARE(ヘナーレ)選手 プロフィール

2012年NZでデビュー後、2016年に新日本プロレス入団。中西学や真壁刀義とのタッグ経験を経て、2018年に「トーア・ヘナーレ」へ改名。2021年、UNITED EMPIRE加入とともに「アーロン・ヘナーレ」に改名し、2023年からは「HENARE」表記に。2024年6月にNEVER無差別級王座で初シングル戴冠、同年11月にはグレート-O-カーンとIWGPタッグ王座を奪取するも、12月に負傷欠場。2026年1月4日東京ドーム大会で復帰を果たした。

〇マーティ・フリードマン(Marty Friedman)プロフィール

CACOPHONY(カコフォニー)等での活動を経て、1990年にMEGADETH(メガデス)へ加入。世界的大ヒットを記録したスーパーバンドの全盛期を支えたギタリスト。来日を重ねる中で日本通となり、通信教育で日本語を習得。MEGADETH(メガデス)脱退後、2004年にLAから東京・新宿へ活動拠点を移す。

以後、テレビ・ラジオ・CM・映画など多方面で活躍し、著書もベストセラーに。2017年には文化庁より日本遺産大使に任命され、文化紹介活動も展開。2023年2月27日、日本武道館にて24年ぶりにMEGADETH(メガデス)と共演を果たした。