木村拓哉「ソロ初海外」の中身は国内6公演?"キムタク商法"の今

キムタクブランドは健在だが…

木村拓哉(53)が9月5日、兵庫県のGLION ARENA KOBEでライブツアー「TAKUYA KIMURA Live Tour 2026 Checkpoint」をスタートさせた。

新レーベル「C&C STAGE」移籍後初となるアルバム『Checkpoint』を引っさげ、ソロとしては初の海外公演も控えているというから話題性は十分。とはいえ、蓋を開けてみれば初日・2日目の会場はまさかの兵庫。「海外進出」を大々的に打ち出しておきながら、スタートはいつも通りの国内からというあたり、なんとも“らしい”スタートとなった。

"Checkpoint"の実態は国内6公演

海外公演のソウルは9月26日、台北にいたっては11月までお預けだ。つまり9月6日時点では「ソロ初海外」はまだ影も形もない。それでも発表段階から「初海外」の看板だけが独り歩きし、世界デビューのようなムードで語られてきたのは、さすがは色褪せない「キムタク」ブランドの底力といったところだろうか。

ただ、そうした方向性には苦言を呈する声も上がっている。芸能記者が言う。

「SMAPが解散したのは10年前。その後、木村はドラマや映画で人気を博した『教場』シリーズやドラマ『Believe−君にかける橋−』(テレビ朝日系)、時代劇映画などで役者としてアップデートしてきたが、『Checkpoint(通過点)』と銘打たれた今回のツアーは、フタを開けてみれば海外は全9公演中たった3公演。残る6公演はしっかり兵庫・千葉・福岡だ。音楽業界の間からは『“世界のキムタク”を掲げる割には、ずいぶん地に足の着いた仕上がり』との声も聞こえているのです」

また、スポーツ紙のデスクは「新しいアルバムも出す、海外にも行く。“現在地”を見つめ直すというアルバム名の通り、本人には次のステージに進みたい気持ちが渦巻いているのでは」と見立てるが、皮肉なことに、その“現在地”を確かめる第一歩が結局いつもの国内会場からのスタートだったというわけだ。

ファンクラブ枠にも透ける本音

チケットの売り方も相変わらずの手順で、国内3会場はファンクラブ「FAMILY CLUB」の先行抽選が5月末からスタートした一方、ソウル・台北公演には本人のファンクラブ優先枠すら用意されていないというから律儀なもの。「まずは国内の常連さんをガッチリ固め、満を持して海外へ」という手堅さと言えば聞こえはいいが、裏を返せば「本気で海外を開拓する気があるの?」というツッコミどころにもなりかねない状態なのである。

キムタク枠を降りられない業界

とはいえ、これも仕方のない話なのかもしれない。芸能界にはいまだ「確実に客を呼べるキムタククブランド」に頼らざるを得ない状況がある。代わりの見当たらない「キムタク枠」を業界全体が手放せない構図が、今回のツアー開幕からもうっすら透けて見えるからだ。

そのため、後継者が育たないまま50代になっても看板を背負い続ける木村の姿は、業界の人材難を映す鏡とも言えるが、通過点と銘打った初の海外公演を終えたとき、木村は果たしてどんなアップデートを見せてくれるのか。その答え合わせはもう少し先になりそうだ。

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