「病気の公表には意義がある」蝶野正洋が語る“有名人の闘病告白”が社会に与える意味【蝶野正洋の黒の履歴書】

他人事で終わらせないために

訃報もだけど、最近は大病を公表する芸能人も増えている。ダウンタウンの松本人志さんも大腸がんの手術を受けたことを明かしたし、大竹まことさんも前立腺がんの治療をしていることを発表した。

プロレス界だとリングアナウンサーとしてさまざまな団体で活躍しているオッキー沖田くんも、大腸がんのステージ4であることを公表している。

病気というのは極めてプライベートなことだから、それをメディアで公表することについて賛否ある。でも、有名人が病気になったニュースを見た人は「自分も気をつけよう」「検査に行こう」という気持ちになるはず。そんな病気の治療や予防の啓発と捉えると、公表することには意義があると思う。

災害報道だって、自分が住んでいる地域じゃないから必要ないと思う人もいるけど、実際の被害の状況、避難の事例を知ることで、防災意識が高まるし、これから自分が災害に遭ったときの心構えもできる。

暗いニュースでも自分ごとにすれば受け止め方が変わってくる。故人や被害にあった方々に想いを馳せながら、ゆっくり考えてみるのもいいんじゃないかな。

「週刊実話」9月10日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)

1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど“黒のカリスマ”として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。