監視の目かいくぐる食い逃げ&万引きが続出中…セルフレジ最大の弱点に外食産業が悲鳴

監視が手薄で被害増加

8月、大手外食チェーンで外国人2人組による食い逃げ事件が発生。レジや出入り口にも監視カメラはあるが、セルフレジで店員の監視も少ないことを悪用して悠々と出て行った。

トイレは商業施設の共用スペースにあるため、客が店外に出ても不審な行動に気付かれにくく、セルフレジにしてから食い逃げ被害が増加しているという。別の回転寿司チェーンでも、食い逃げ被害が相次いでいる。

「重ね打ち」など手口巧妙化

「人手不足が深刻な小売や飲食店、スーパーなどでフルセルフレジを導入していますが、監視が手薄になったことで万引きや食い逃げ被害が急増しています」(防犯アドバイザー)

ユニクロの商品を置くだけで計算するレジではタグを破いたり、スーパーでは安い商品のバーコードだけ読み取らせて、一緒に高級肉を忍ばせる「重ね打ち」など万引きの手口が巧妙化しているという。

セルフレジは日本人の“性善説”を基に導入が広がったが、人目の付きにくさを悪用した故意による食い逃げ・万引き被害が後を絶たない。

月300万円超の万引き被害も

ある中堅スーパーではセルフレジを導入してから、「精算機のすり抜け」などの万引き被害が月間で300万円以上になったという。一方で、商品のバーコードスキャンを店員が行い、精算作業を顧客が行う「セミセルフレジ」や「有人レジ」に戻して万引き被害が激減したといった事例もある。

「セルフレジを導入し、精算機のすり抜けを監視するスタッフを増員したら、顧客から『万引きチェックをされているようで気分が悪い』とのクレームが増えて、セルフレジを撤去しました」(ディスカウントストア)

また、セルフレジを両替機の代用として大量の小銭を投入し、詰まらせ故障させる事例も発生している。客のモラル低下が顕著化する中、セルフレジはいよいよ転換期を迎えそうだ。

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