中国製軽EV「BYDラッコ」が日本席捲か 国産優遇の補助金格差に評論家辛辣

国内自動車市場を席捲か「ラッコ」(BYD公式HPより)

7月28日、中国の自動車メーカー『BYD』が、電動の軽自動車「ラッコ」の日本での販売を開始した。BYDは世界のEV販売台数で『テスラ』を抜き首位に躍進。総合の販売台数でも2025年は世界6位に食い込んでおり、’03年に自動車市場に参入してから、およそ20年で急拡大しているのだ。

日本の軽自動車市場に照準

そんなBYDだが、’23年に乗用車で日本市場に参入したものの少し苦戦気味だった。そこで、目を付けたのが日本の自動車販売の4割を占めるといわれる軽自動車市場。徹底的にニーズを研究し作り上げたのが「ラッコ」だという。

その結果、人気のスライドドアを兼ね備えるなど日本市場の売れるツボを押さえ、“軽自動車市場に黒船襲来”などと煽る記事なども見られるようになった。果たしてBYDの「ラッコ」は、日本市場を席捲できるのか?

補助金格差に評論家は辛辣

ある自動車評論家は「軽自動車市場のユーザーは、販売価格に非常に敏感です。今年4月にEV補助金のルール変更が行われ、輸入EVに対する補助金が下げられ、国産EVへの補助金が手厚くなりました。これはBYDにとっては手痛いでしょう。国がここまで露骨に国産びいきの補助金格差をつけたのは、国内の自動車産業保護に加え、BYDに対する安全保障の懸念もあるようです。その開発費の出どころが何なのか、日本人として注視すべきでしょう」と辛辣だ。

確かに、中国市場のみならず欧州市場も中国の自動車メーカーに浸食され始め、苦境に陥っている欧州の自動車メーカーの惨状を見ると、国の姿勢はやり過ぎではないかもしれない。

とはいえ、消費者の立場からすると優秀な商品を見せつけられたら、購買意欲が湧いてしまう。今後、中国産軽EV「ラッコ」が、日本市場を席捲するかどうか要注目だ。

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