トクリュウ壊滅の布石! 警察庁が通信内容「遠隔入手」検討へ 強盗検挙者の4割を占める10代を救えるか

急増する10代検挙者に歯止めを掛けられるか!?

未成年を犯罪に巻き込んだ匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による強盗や特殊詐欺が後を絶たない。警察庁はトクリュウ上位者が使うスマートフォンなどの端末から通信内容を遠隔入手する新たな捜査手法導入の検討に入った。

「トクリュウが強盗や特殊詐欺の標的にする案件や犯行手法の情報は『タタキ』(強盗)、『ルパン』(窃盗)などの隠語でやり取りされている。メンバーの通信内容を遠隔で入手して分析し、計画段階で阻止するのが狙いです」(全国紙社会部記者)

検挙1万2178人、うち10代が1322人

昨年、トクリュウが関与したとみられる全国の事件で検挙されたのは1万2178人。うち10代は約11%の1322人だった。強盗事件では検挙者の4割を10代が占めた。

今年5月に栃木県上三川町で起きた強盗殺人事件の実行役4人は神奈川県内の10代少年だった。栃木・神奈川両県警の合同捜査本部は、すでに指示役として横浜市内の20代夫婦を逮捕、夫婦の指示役の48歳男を国際手配したが、さらなる上位指示役がいるとみて捜査を進めている。

「トクリュウは高額報酬を謳うSNSなどで実行役を募るのが特徴で、その多くは逮捕されるリスクの高い"捨て駒"なんです。栃木県以外のトクリュウが絡む事件にも、闇バイトに応募した未成年の少年が加わっています」(事件ライター)

仮装身分捜査13件でも未成年被害は増加

警察庁は1月末、捜査員が架空の本人確認書を使いSNS上での闇バイトに応募する『仮装身分捜査』を昨年13件実施、うち4件で5人の実行役を強盗予備や詐欺未遂の容疑で逮捕したと発表した。

「それでも、少年少女を巻き込んだトクリュウによる犯罪は増加している。警察庁は犯罪組織が使うスマートフォンなどの端末から通信内容を遠隔で入手できる新たな手法導入の検討に入ったが、トクリュウの標的にする案件や指示役を特定するのは困難を伴います」(警察関係者)

「通信の秘密」の壁、壊滅には時間が掛かる

通信端末の内容を遠隔入手することは、憲法が保障する「通信の秘密」などに抵触する恐れがある。トクリュウ壊滅には、まだ時間が掛かりそうだ。

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