前田悠伍が開幕10連勝→即休養で証明した"球団の本気" 21歳を守る計画的抹消の正体

「負けた2試合」から学ぶ姿勢

前回登板した8月2日の楽天戦(6回5失点)での反省を受け、前田は調整期間に投球フォームを自ら修正した。「全部の感覚があまりよくなかった」と振り返り、10連勝が続いても「もう負けていると思っている」と5失点した試合を自分の中では「黒星扱い」にしており、5月24日の日本ハム戦(4回途中4失点)もあわせて「2敗」だと本人は認識していた。

わずか数日の間に問題点を特定して修正するこの自己分析の速さと素直さが、連勝を積み重ねる原動力になっているとみられるが、今回の登板でも「引っかけた感じがした」と自己最速タイ151キロへの手応えよりも課題を口にする姿勢が、自己評価の厳しさを如実に示している。

「僕もそうなりたい」というお手本

前田が目指す投手として名前を挙げるのは、同僚のリバン・モイネロだ。左腕として安定した結果を残し続けるモイネロの姿が、前田の高い目標設定を支えているとみられる。

「本当に毎日が楽しいし幸せ」と語る前田は、10連勝を達成した翌8月10日、出場選手登録を抹消された。球団側は「計画的に。もともとその予定だった」(倉野コーチ)と故障ではなく予定通りの休養措置であることを明かしており、倉野コーチも「5勝できればいいかなと予測していたがあっさりと超えた。凄い。まだまだ伸びしろはあるし、これで満足する選手ではない」と期待を寄せているほど。

再登録は20日以降。斉藤和巳が刻んだ15連勝という球団記録まであと5。「計画的に休ませなければならないほどの存在」になった21歳の次回登板が、いまから待ち遠しい。

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