『ダブルインパクト』に“出来レース”疑惑 上位5組&審査員4人が吉本所属

“出来レース”を疑う声が上がっている
漫才日本一を決定する『M-1グランプリ』をはじめ、お笑い賞レース番組がひしめき合っているが、日本テレビ・読売テレビ系で昨年からスタートした『アサヒビール スマドリ ダブルインパクト 漫才&コント二刀流No.1決定戦』の第2回大会を巡り、SNS上で“出来レースではないか”との声が上がった。

『ダブルインパクト』は、日本テレビ、読売テレビ、吉本興業の3社が主催するお笑いコンテスト。漫才とコントの両方を披露し、二刀流芸人の頂点を決める大会で、優勝賞金は1000万円だ。

7月20日に生放送された2026年大会には2896組がエントリー。決勝には蛙亭、今夜も星が綺麗、滝音、ダンビラムーチョ、TCクラクション、ドンデコルテ、ななまがり、ビスケットブラザーズの8組が進出し、滝音が2代目王者に輝いた。

昨年の第1回大会では2875組がエントリーし、ニッポンの社長が初代王者となっている。2年続けて吉本興業所属コンビが頂点に立った格好だ。

「今年はエントリー数が2896組まで増えました。決勝ではファーストステージの上位5組がもう1本のネタを披露する方式となり、滝音、ダンビラムーチョ、蛙亭、ビスケットブラザーズ、ドンデコルテが勝ち上がった。実は、この5組はすべて吉本興業所属なんです」(お笑いライター)

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審査員5人のうち4人も吉本興業所属

ファイナルステージに進出した5組だけでなく、審査員の顔ぶれも注目を集めた。

2026年大会で審査員を務めたのは、千原ジュニア、中川家・剛、フットボールアワー・後藤輝基、アンガールズ・田中卓志、初代王者ニッポンの社長・辻クラシックの5人。

このうち、田中を除く4人が吉本興業所属だ。

さらに、大会そのものも日本テレビ、読売テレビと並んで吉本興業が主催者に名を連ねている。優勝した滝音をはじめファイナルステージ進出者5組がすべて吉本所属だったことで、SNSでは審査の公平性を疑問視する声も出たという。

ただ、大会の結果を見ると、吉本以外の芸人が決勝から排除されていたわけではない。

ファイナリスト8組には、グレープカンパニー所属のTCクラクションや、異なる事務所に所属する芸人によるユニット・今夜も星が綺麗も進出していた。大会規約もプロ・アマ、所属事務所の有無を問わずエントリー可能となっている。

「出来レースではありませんよ。『ダブルインパクト』に限らず、『M-1グランプリ』にしても、エントリーする吉本の芸人は毎日のように自社の劇場に出演して場数を踏んでいる。漫才師がコントをやるにしても、劇場には小道具もそろっている。吉本以外のお笑い芸人は、初めからハンディがあるともいえます」(お笑いクリエーター)

実際、吉本興業は全国に複数の常設劇場を持ち、所属芸人が日常的に舞台へ立つ環境を整えている。

吉本芸人が賞レースで強い理由

他の芸能事務所でも所属芸人によるライブは行われているものの、吉本のように日常的に多数の芸人が舞台経験を積める環境を持つ事務所は多くない。

「他社のお笑いタレントも定期的にライブを開いていますが、タレント育成=芸を磨く場を日常的に確保するという点では、吉本の劇場システムは大きい。漫才とコントの両方を求められる『ダブルインパクト』では、その経験値の差がより出やすいのかもしれません」(番組制作スタッフ)

2026年大会で優勝した滝音は、ファーストステージの漫才で475点を獲得して首位通過。ファイナルステージでもコントで高得点を記録し、合計951点で2896組の頂点に立った。

2位はドンデコルテ、3位は蛙亭、4位はダンビラムーチョ、5位はビスケットブラザーズ。結果として上位5組すべてを吉本所属芸人が占めた。

主催者、審査員、上位進出者に吉本興業の存在感が際立った第2回『ダブルインパクト』。一方で、結果だけをもって“出来レース”と断定できる根拠は確認されていない。

むしろ、吉本芸人が持つ圧倒的な舞台数と育成環境が、漫才とコントの二刀流を競う大会で大きな強みとなった可能性もありそうだ。

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