麻生氏、国民民主に接近し参院過半数確保へ…「高市おろし」の号砲が9月に鳴る!

国民民主接近の背景にある参院事情

麻生氏が国民民主と連合に接近するのは「維新嫌い」という感情論ばかりではない。安定的な政権運営を見据えているのだという。

「麻生氏は現在、参院で自民と維新を合わせて過半数に達していないことを憂慮している。過半数は124議席だが、現状は120議席。先の特別国会でも副首都関連法は、薄氷の2票差で可決したほど。麻生氏はこうした“綱渡り的”政局を避けるためには、風で当落が左右される維新より、連合の組織票に支えられる国民民主の方が安心・安全と捉えている。国民民主の議席は参院で25議席ある。自民会派は101議席だから連立を組むと126議席と過半数超え。衆院で自民は3分の2以上の圧倒的多数を占めているから政権運営は安泰となる。また、国民民主の玉木雄一郎代表と榛葉賀津也幹事長とは馬が合うようだ」(自民党幹部)

高市氏は昨年10月の首相選出の際、公明党が政権離脱に踏み切ったことで総理の椅子が遠のく危機に晒された。窮地に追い込まれた高市氏を救ったのが維新だった。高市氏にすれば、麻生氏がいくら嫌っていたとしても、ある種“命の恩人”の維新を斬り捨てることはできない。維新がセンターピンとして掲げる大阪副首都実現の足掛かりとなる副首都関連法を成立させたのも、高市氏の並々ならぬ意思の表れだ。

副首都法と熊本地震が浮き彫りにした対立

折しも、熊本県で最大震度7の大地震がまた起きた。首都東京が大災害に見舞われ場合を想定しての首都機の移転が副首都関連法だ。

「直下型地震などの大災害で首都機能が壊滅した代替首都が副首都。インフラ整備も含め、総費用は7~10兆円という莫大なものになる。副首都に選ばれた都市は、飛躍的に発展することは間違いない。大阪ありきの副首都法を麻生氏は苦々しく思っている。麻生氏の地元福岡も副首都に色気を見せていますからね。ここでも関西・奈良選出の高市氏とは対立する構図です」(政治担当記者)