ベトナム戦争に恐竜軍団が襲来! 特殊部隊との壮絶バトルを描く『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』【やくみつるのシネマ 小言主義 第302回】

恐竜映画なのに突然訪れる“ほっこりタイム”

この映画を見ていますと、殺人兵器化した恐竜だけには喰われたくないと思うわけです。ただ、どういうフォローのつもりか分かりませんが、恐竜の雄と雌が頬を寄せ合ったりとか、親子の恐竜が仲良さげに歩いていたりとか、ほのぼのしたシーンも挟まれ、この監督の情緒が分からなくなり、苦笑してしまいます。

こうなったら、米軍の最高司令官であるところの大統領がしゃしゃり出てきて、恐竜に頭から喰われるシーンがあったら、どんなにスカッとするかな、と。続編にはぜひ検討いただきたい。

ところで、恐竜といえば「巨大なトカゲ」というイメージですが、最新の科学では鳥に非常に近い生態を持っていたことが明らかになっています。ティラノサウルスなども、一部に羽毛が生えていた可能性があるとのことで、前に行った恐竜展のお土産コーナーで買ったぬいぐるみには、背中に羽毛がびっしりとついていました。ご参考までに。


『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』
監督・脚本・製作・編集・美術:ルーク・スパーク 出演:ライアン・クワンテン、トリシア・ヘルファー、ニック・ウェクスラー、ジェレミー・ピヴェン他 配給:オンリー・ハーツ+キングレコード 配給協力:トリプルアップ 8月7日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズ他全国ロードショー

「週刊実話」8月20日・27日号より

やくみつる

漫画家。新聞・雑誌に数多くの連載を持つ他、TV等のコメンテーターとしてもマルチに活躍。