親友が一転、最大の脅威に…アン・ハサウェイ×ジェシカ・チャステインが火花を散らす『隣人たち』【LiLiCoオススメ肉食シネマ 第334回】

喪失が生んだ歪な三角関係

そして、仲が悪くなる要因として、セリーヌの息子が亡くなってから次第にアリスの息子・テオに近づくようになっていくんです。アリスは、そんなセリーヌの姿を見て、かなり居心地が悪くなります。

それはそうですよね。息子さんを亡くして親友としては慰めてあげたいのに、必要以上にセリーヌは、自分の息子のテオと頻繁に会うようになるんだから、さすがに母親としていただけないですよね。気持ち悪いったらありゃしない!

かつては親友同士だった2人の未来はどうなるのか? そしてアリスのかわいい、まだ「死」をちゃんと理解してない息子のテオは、セリーヌのことをどう思うのか。妄想が暴走し、とても見応えのあるサイコスリラーの出来上がりです。

1961年生まれのブノワ・ドゥロームは、この作品で長編監督デビューを果たしましたが、1993年に製作された『青いパパイヤの香り』の撮影監督としてカンヌ国際映画祭で認められてブレイク。この夏、最強のドロドロ物語です!

監督・撮影監督:ブノワ・ドゥローム 脚本:サラ・コンラット 出演:ジェシカ・チャステイン、アン・ハサウェイ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ジョシュ・チャールズ 配給:ギャガ 「TOHOシネマズ シャンテ」他全国公開中

「週刊実話」8月13日号より

LiLiCo(リリコ)

映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。