「令和の蚊」は11月まで活動 温暖化で変わった蚊の生態とデング熱国内感染リスク

"令和の蚊"は息が長い

猛暑・酷暑が続く日本列島。今年は蚊の生態に異変が起きているという。全国的に高い気温が続いた5月から蚊の活動が活発化、真夏を迎え蚊の大量発生が予想されており、各自治体は警戒を呼びかけている。

「ピークが1回でない」梅雨明けに大量発生か

「昔は、蚊のピークは7〜8月だったが、"令和の蚊"は温暖化でサイクルが変化し、ピークの山が1回ではないのが特徴。今年は梅雨時期に雨が多かったことから、蚊が産卵する水たまりが多く残ったため、蚊の大量発生が予想されているのです」(昆虫アナリスト)

蚊には人の血を吸血する、しないの2種類がいる。人を吸血するのは、ヒトスジシマカの通称・ヤブ蚊、主に北海道から九州に生息するアカイエカ、アカイエカの亜種で都市部に多く生息するチカイエカなどだ。

高温で孵化が早まる 35度超でも日陰に潜んで活動

「令和の蚊の特徴は、ピークの山もさることながら、その数が多いこと。通常、ヤブ蚊は卵から孵化して成虫になるまで約2週間かかるんですが、気温が高いと成虫になるまでの期間が短くなり、その短期間のうちに次の蚊も誕生する。だから数が増えるんです」(同)

またヤブ蚊の場合、20度くらいから活動を始め、25〜30度で活発化。35度を超えると、暑さで動きが鈍くなるが、日陰で身を潜めて休んでいるだけ。気温が落ち着いた頃、再び活動を始める。つまり、活動期間は長くなるのだ。

デング熱・マラリアも媒介 国内感染リスクが上昇

「蚊に刺された症状の大半は痒みですが、問題は蚊による吸血が伝染病を媒介して、命の危険性を孕むこと。蚊による媒介感染症にはデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、黄熱、マラリアなどがありますが、デング熱は戦後、2014年に国内感染例が報告されています。地球温暖化や国際化、インバウンド急増によって、以前は確認されなかった伝染病が国内感染する危険性もあります。"令和の蚊"の大量発生は要注意です」(医療ジャーナリスト)

蚊に刺された際は、「45〜50度のお湯につけたタオルを患部に30秒〜1分当てる」(同)と痒みに効果があるとされているが、やけどにならないよう温度と時間に注意が必要だ。"令和の蚊"は、11月ごろまで猛威を振るう恐れがあるという。

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