大谷翔平に米識者が「永久に投げさせるな」──投手引退勧告の真意と日米の温度差

日米で分断する二刀流の見方

パーカー氏の発言は、大谷を応援する日本のファンからも激しい怒りを買っているが、その一方で米メディア『クラッチポインツ』は「パーカーの発言はドジャースファンの反感を買ったが、何度も手術をし、膝の故障に苦しんでいるため、長期的な投手としての将来を懸念するのは当然だ」と冷静に論評した。

パーカー氏自身も以前から「私は彼を史上最高の選手だとは思っていない」と公言しており、今回の発言は突発的なものではなく、持論の延長線上にあることが窺える。日本では「二刀流という概念そのものが大谷の価値」という見方が主流だが、米国の一部では「チームの勝利に直結する打者・大谷だけで十分」という実利的な視点も根強い。この温度差こそが、今回の論争を増幅させた本質ともいえるのだ。

「その日は2026年ではない」が示すもの

「ちなみに、ロバーツ監督は『重要なのは10月だ』と一貫してポストシーズンへの照準を語っており、無理に投げさせる気はない。クラッチポインツも『いずれマウンドを離れ打撃に専念しなければならない時が来る。その日はおそらく2026年ではないだろう』と報道。『今季は投げなくていい』という意見と『永久に投げさせるな』という意見が混在している状態です」(同)

大谷自身は「投打1年間しっかり回ることが重要」とシーズン当初から語っており、二刀流への意欲は揺るいでいない。7月29日の後半戦初本塁打となる23号本塁打が示したように、打者としての存在感は衰えを知らず。だからこそ「打者に専念すれば最強」という論理も生まれる。

しかしそれは「投手・大谷」を封印し、彼の価値を半分にすることでもある。パーカー氏の"暴論"が浮き彫りにしたのは、世界最高の選手をどう使うべきかという問いに対する、日米の根本的な価値観の違いなのだ。

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