【異変】日本人の8割超が「戦争の危険性」を実感 大幅に揺らぎだした"平和ボケ"ニッポンの危機意識

首相官邸HPより

1945年に原爆が落とされ、広島市が制定した「平和記念日」が明日に迫っているが、今日本人の"平和ボケ"神話に静かな亀裂が入り始めている。ロシアとウクライナ、イランとアメリカ――テレビをつければ大国同士の交戦ぶりが連日ニュースで流れ、ミサイルやドローンによる空爆、死傷者数などを報じているからだ。

テレビだけでなく、SNSの発達もあって今や戦争は"対岸の火事"とは言えない状況を作り出しているが、そうした今だからこそ昨年に内閣府が実施した「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」を再考察してみよう。

2025年11月に全国の成人男女を対象に行われた同調査で「日本が戦争を仕掛けられたり、巻き込まれたりする危険があると思うか」との問いに、「危険がある」と答えた人は80.9%にのぼった。前回調査の86.2%からはやや低下したものの、依然として国民の8割超が何らかの危機感を抱いている実態が浮き彫りになった形だ。

8割が"危険"を実感する理由

同調査で「危険がある」と回答した人にその理由を尋ねたところ、「国際的な緊張や対立があるから」を挙げた人が86.6%と最も多かった。次いで「国連の機能が不十分だから」(38.0%)、「自衛力が不十分だから」(27.4%)、「日米安全保障条約があるから」(10.5%)の順となっている。

国連や同盟関係といった従来の"安全網"への信頼が揺らぎつつある様子もうかがえ、世界情勢の不安定さが、そのまま日本人の危機感に直結していることが数字からも見て取れる。

半数超が「自分ごと」と自覚

こうした危機感は今や「他人事」ではない。

「日本赤十字社が2025年6月に実施した『戦後80年に関する意識調査』では、『将来的に日本が戦争の当事者になる可能性がある』と答えた人が53.2%と半数を超えた。同じ調査では、今の日本は平和だと感じる人が55.7%にのぼる一方で、世界が平和だと思う人はわずか18.3%だった。身近な暮らしの安心感と、将来への漠然とした不安が同居している複雑な世論の構図が窺えるのです」(社会部記者)

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