佐藤二朗&橋本愛騒動は“組織事故”か フジテレビ人材流出の深刻度


佐藤二朗のXより
「問題は佐藤二朗(57)でも橋本愛(30)でもない。2人の間に入るべき人間が、現場にいなかったことです」

多くのドラマ制作関係者が、示し合わせたかのように指摘したのが、フジテレビ系の連続ドラマ『夫婦別姓刑事』を巡って勃発したハラスメント騒動だ。

「撮影前、橋本側は過去の経験を踏まえ、身体接触を伴う演技については基本的にNGで、撮影前の相談を求めていました。ところが、その条件は佐藤の所属事務所には伝わったものの、本人には十分に共有されなかったのはご存じのとおりです」(芸能記者)

事情を知らないまま撮影に臨んだ佐藤と、不安を抱える橋本が衝突するのは時間の問題だったという。

「最終的に佐藤が橋本の楽屋を訪ね、橋本に厳しい言葉をかけたことで、最悪の展開になってしまった。一昔前の局プロデューサーなら、俳優同士を2人きりにする前に話し合いの場を設け、解決を図ったはずです」(制作会社関係者)

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フジテレビの人材流出が招いた“組織事故”

「今のフジには、現場を収められる人間が存在しない。今回の騒動は、人材流出が生んだ“組織事故”といっても過言ではありません」(同)

最近のフジテレビでは、ドラマやバラエティーの制作現場を担ってきた中堅社員が、相次いで退社しているという。

『HERO』『救命病棟24時』などに携わり、将来の役員候補とも目されていた渡辺恒也氏は、ウォルト・ディズニー・ジャパンへ移籍。『ホンマでっか!?TV』の総合演出を務めた玉野鼓太郎氏や、『IPPONグランプリ』などを手掛けた日置祐貴氏も局を離れた。

「スポンサー離れでボーナスは減り、残った社員には仕事が集中する。若い局員たちも意欲を失っています」(テレビ局関係者)

フジテレビの経営状況も深刻だ。テレビ事業単体における2026年3月期の営業損失は325億円。放送収入は大幅に落ち込み、番組制作費も削減されているという。

プライム帯ドラマの制作費は、1話当たり2000万~3000万円台に抑えられ、出演料の圧縮も避けられない状況だとされる。

「フジが育てた優秀な人材を外資系の配信会社が雇い、ドラマを制作する。その結果、現在のフジの地上波は、過去作品の続編や制作費を抑えた企画が目立つようになっています」(他局編成幹部)

フジテレビは10月期に『救命病棟24時』を復活させる予定だが、過去のシリーズを支えた優秀なスタッフの多くは、すでに局内にいないという。

佐藤と橋本の騒動は、俳優同士だけの問題ではなく、制作現場を調整できる人材を失ったフジテレビの組織的な課題を浮き彫りにしたのかもしれない。

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