阪神の最大にして最強の天敵は「雨」…過密日程の足音と新戦力セベリーノ&工藤への期待

 

13度目の雨天中止危機と秋口に迫る地獄の連戦日程

それでも、藤川監督の表情が晴れない。

「7月1日の中日戦を雨で流した時点で、今季の雨天中止は11度目。セ・パ交流戦の中止試合はどうにか消化させましたが、残り8試合中7試合が振替日未定のまま。9月のペナントレース佳境の真っ只中、強行に連戦日程を組むしかありません」(NPB関係者)

7月4日の広島戦が中止となり12度目、未消化試合は9試合に増加。追い打ちをかけるように7月5日も広島戦が2日連続で中止に見舞われ、13度目の危機を迎え、未消化試合は10試合に達する見込みとなっている。

過去の類似例として、最下位に終わった2018年の金本政権時代は年間20度の雨天中止があり、CS進出の可能性を残しながら9月26日~10月9日まで球団史上最長の14連戦が組まれた前例がある。今季もこれに近い過密日程が現実味を帯びてきた。

夏場を乗り切っても、ペナントレース終盤で連戦に次ぐ連戦となるわけだ。

「台風到来が本格的となれば、さらに雨天中止が増えるでしょう。『今年は台風が多い』との予報も出ており、日程を組むNPB営業サイドは頭を抱えています。各球団とダブルヘッダーの相談もするかもしれません」(同)

また、振替日が決まった試合だが、5月21日の中日戦(甲子園)が9月14日になった。当初の日程表を見ると、同13日は甲子園で中日戦が入っていた。13、14日が中日2連戦となる。問題はここからだ。

同15日から17日までが"予備日"として当初から空けられていたので、この3日間に未定試合が組み込まれる可能性も。仮に9月7日の移動日にも試合が組み込まれた場合、阪神は9月1日から23連戦となるが……。そうならないためにも10月に分散させての振替を検討中だというが、その場合、10月のCS(クライマックスシリーズ)直前まで連戦となる危険性も生じる。

なお、NPBは例年7月下旬にまとめて各球団の追加日程を発表しており、昨年は7月29日に15試合分の振替日程が発表された。今年もそろそろ全容が見えてくるタイミングで、リーグ最終戦の9月23日ヤクルト戦から10月10日開幕予定のCSファーストステージまでの間に、これらの未消化試合をどう組み込むかが焦点となっている。

本当に大丈夫か? 救援投手を増員し、工藤とセベリーノという新たな武器を手にしても、「雨」という敵だけは、投げても打っても抑えられそうにない。

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