70年愛される昭和の角打ち酒場! 『浜川崎商店』の絶品卵焼きと馬刺し

コの字カウンターとI字カウンター。その中を美人親子が行き来する。テレビがよく見える位置は特等席。

神奈川県・川崎市の沿岸は工場が多く建ち並び、古くから日本の産業を支えてきた歴史がある。貨物駅として始まった浜川崎駅は、そんな工場で働く人々が主に利用する無人駅。駅前は殺風景だが、なんともいい飲み屋がある。

昆布で締めたシメサバ(450円)は身も柔らかい。缶チューハイ(280円)と。

『浜川崎商店』は昭和30年創業。最初は売店として始まり、いつしか飲み屋としての顔を持つようになった。

貨物列車の線路と道路しかない、殺風景な街のオアシスを看板おかみと娘が切り盛りする。

「店ができて70年がたちますね」

今は亡き先代は96歳になっても店に立っていたというが、現在は娘と孫が店を守る。

「ここのお客さんは、みんな礼儀正しくていい方ばかり」

お酒は生ビール(550円)も頼めるが、角打ちスタイルなので缶ビール(300円)や日本酒ワンカップ(330円)を頼む客が多い。

店主も常連客もそう口をそろえる。周辺の労働者が癒やしを求める酒場はここしかなく、皆にとって大切な場所だから、行儀よくなるのだろう。

お母さんがさっと作ってくれた絶品の卵焼き。これ一つでお腹いっぱい。

それに、何より美人親子の存在が大きいはずだ。

この店は仕事帰りの労働者の止まり木だ。さっと飲んで、さっと帰る。明日も朝から働くための元気をもらいにくる。

脂がとろける馬刺し(550円)で活力をチャージ。この値段でボリュームたっぷり。

そんな酔っぱらいおやじたちはみんなかっこいい。日本経済を支える労働者たちが元気になれば、日本の未来は明るいはずだ。

『浜川崎商店』

神奈川県川崎市川崎区南渡田町1-2
044-322-2087
営業時間:16時30分~23時
休み:土・日・祝

撮影・文/キンマサタカ

週刊実話2025年11月27日号より
※情報は取材当時のものです

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