【NPB 7・31トレード戦線 セ・リーグ 後編】 石川昂弥・鵜飼航丞は動くのか?CS逆転へ下位3球団が仕掛ける生存戦略と緊急補強とは

セリーグ下位3球団は、この夏のトレードで巻き返すことが出来るのか・・・

逆転でのCS滑り込みを狙う4位DeNA、5位広島、最下位中日の下位3球団は、まさに崖っぷちの局面に立たされている。7月31日の期限を逃せばシーズンの命運が尽きる可能性が高く、フロント陣は例年以上に大胆な「血の入れ替え」を視野に入れている。上位球団が色めき立つ中日の石川昂弥の完全解禁、DeNAが三森大貴らを弾に左腕補強へ踏み込む構図、広島が投手力を維持しながら長打力を取りにいく計算など、下位3球団の“捨て身の大改革”はあるの・・・


◆ 横浜DeNAベイスターズ 三森・京田・林は動くのか──崖っぷち投手陣を救う“内野再配置”の現実味

今季積極的に動いてきたDeNA。林選手もこの夏のカードの1枚となるのか・・・(Instagramより)
今季のDeNAは、山本祐大をソフトバンクへ放出し、尾形崇斗と井上朋也を獲得する電撃トレードを成立させた。余剰ポジションを動かして弱点を補うという編成モデルをすでに実行し、次の一手として「内野再配置」が現実味を帯びている。

再配置のカードとして動く可能性が高いのが、内野のユーティリティ三森大貴、遊撃守備に定評のある京田陽太、二遊間のバックアップとして価値が高い林琢真の3名だ。いずれも「ショートを軸に複数ポジションを守れる」「ミスが少ない」「終盤に安心して出せる」というDeNAが重視する守備要件を満たしており、他球団からの需要も高い。

補強の本線は左の中継ぎで、中日の橋本侑樹は6〜7回の橋渡し役として最適。三森との交換案は市場関係者の間でも成立可能性が高いと見られている。次点として、ロッテの右腕東妻勇輔を京田との交換で狙う案も浮上しており、終盤の失点を減らしたいDeNAの補強ポイントに合致する。

ブルペン右腕の補強では、巨人の田中瑛斗を林との交換で取りにいく案がある。田中は勝ちパターン周辺を担える即戦力で、中継ぎ不足を直接解消できる存在だ。成績不振という現実を打破するため、DeNAが再び内野再配置の交換劇へ踏み込む可能性は高い。

◆ 広島東洋カープ 松本竜也・中崎翔太をどう動かす──CS圏維持へ「左の救援」と長打力補強

長打力が補強のために松本選手をカードとして使うのか、それとも…


広島は投手力を崩す必要はないものの、ブルペンの微調整と打線の決定力不足が夏場の課題となっている。特に終盤の接戦を確実に拾うための左の救援投手、そして貧打を打破する長打力が補強の急務だ。交換材料として提示される可能性があるのが、右腕として価値が高い松本竜也、抑え経験を持つ中崎翔太といった実績組だ。広島は投手層が厚く、役割が重なる中堅投手を出す余地がある。

対価として狙うのは、中日の鵜飼航丞のような本格派長距離砲、あるいはソフトバンク所属の大型右打者秋広優人だ。秋広は伸び悩んでいるもののポテンシャルは高く、環境を変えれば一気に化ける可能性がある。広島が長打力を求める背景には、得点力不足がもたらす勝負弱さがある。投手力で接戦に持ち込んでも、最後の一押しが足りず落とす試合が目立つ。

そこで、余剰戦力をトレードの弾として使い、打線に一発の恐怖感を与える大砲候補を組み込む構図が浮上している。終盤の勝負所でひっくり返す力を手に入れ、上位3強の背中を捉えるための広島フロントの計算は鋭い。投手力を損なわない範囲でのピンポイント補強は、後半戦の勢力図を左右するかもしれない。

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