死者10万人vs行方不明2500人…大地震到来が叫ばれる今、絶対に知っておきたい日本を襲った「史上最凶の地震」被害

◆M9.0——東日本大震災、地球が震えた日

一方、東日本大震災が起きたのは2011年(平成23年)3月11日14時46分。

「三陸沖を震源とする地震が発生した瞬間、日本の観測史上、誰も経験したことのない数字が計器に刻まれた。マグニチュード9.0――関東大震災の約180倍ものエネルギーを放出した超巨大地震で、宮城県栗原市では最大震度7を記録。北海道から九州まで、日本列島のほぼ全域が揺れたのです」(地震研究家)

この地震は揺れも凄まじかったが、「別次元の災害」にしたのは津波だった。岩手・宮城・福島の三陸沿岸を高さ数十メートルに及ぶ巨大津波が次々と襲い、防潮堤も、避難ビルも、人々の逃げる時間さえも奪い去った。

陸前高田市では市街地のほぼ全域が水没し、気仙沼では津波で家屋の漏電や流された車が発火し巨大な「津波火災」が起きるという、想像を絶する複合災害も起きた。

警察庁の最新発表(2026年3月時点)によれば、死者1万5901人、そして今なお2519人の行方が知れない。さらに福島第一原発事故が加わり、被害は物理的な破壊にとどまらず、放射線汚染という前例のない複合災害へと拡大した。今も故郷に戻れない人々がいる現実が、この震災の「終わっていない傷」を示している。

◆次に来る大地震、あなたは生き残れるか

関東大震災と東日本大震災。この2つを並べると、一つの不都合な真実が浮かぶ。エネルギーが大きければ被害も大きいとは限らない、ということだ。

「M9.0の東日本大震災よりも、M7.9の関東大震災のほうが人的被害ははるかに大きかった。違いを生んだのは『密集した木造市街地』『昼食時という最悪のタイミング』『消火能力の未整備』という、地震そのものではなく人災に近い要因でした」(前出・防災ライター)

翻って現代の東京はどうか。木造密集地帯は今も都内各所に残り、首都直下地震が発生した際の火災延焼リスクは専門家から繰り返し警告されている。

関東大震災の教訓は「揺れより火を恐れよ」だったが、自宅周辺の木造密集エリアの把握、感震ブレーカーの設置、初期消火の備え――こうした一つひとつの準備が、次の大地震で生死を分けるのだ。

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