西武の“移動地獄”で話題沸騰 パ・リーグ再編論はどこまで本気か

再編論の現実と壁

「こうした現状を受け、ファンの間では『リーグ構成を見直すべき』との意見が浮上している。たとえば巨人や阪神といった集客力の高いセ・リーグの球団と西武や楽天をリーグ替えして地理的な偏りを是正すべきだ、あるいはMLBのように地区制を導入すべきだという声が上がっているのです」(スポーツ紙デスク)

一方で「既存のリーグ構造には放映権や興行上の利害関係が絡み、簡単には動かせない」という慎重論も根強い。実際、NPBがリーグ再編を公式に議論したケースはほとんどなく、ファンコミュニティ内の議論にとどまっているとみられる。移動コストも課題で、ビジター球団が遠征費を負担するとされる現行の慣習では、長距離遠征のたびにパ・リーグ球団の財政負担も膨らむ構図がある。

「本気度」をどう見るか

では再編論はどこまで本気なのか。

「現時点では『本気の議論』とは言い難いのが実情だ。NPBや各球団が公式に再編を検討しているという情報は確認されておらず、あくまでファンレベルの声にとどまっている。ただ、今年の西武のように、パ・リーグ首位のチームが移動負担で消耗していく様子が可視化されるたびに、議論の熱量は高まる傾向があるのは事実です」(同)

リーグ再編には球団経営・放映権・ファンベースといった複合的な要素が絡むだけに、短期的な実現は見込みにくい。しかし「なぜ首位チームだけが地獄の移動を強いられるのか」というファンの素朴な疑問は、球界の構造的矛盾を突く問いとして、これからも浮上し続けるだろう。

2019年以来7年ぶりのリーグ制覇を目指す西武がこの移動地獄を乗り越えられるかどうかは、優勝争いのゆくえを占う上でも、ひとつの注目点となりそうだ。

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