今季9度目の雨天中止! 阪神・大竹耕太郎が背負う「大雨降太郎」の憂鬱と、甲子園の“空の十字架”

◆ 2018年西日本豪雨のトラウマ…しわ寄せが招いた“地獄の13連戦”と最下位転落の教訓

雨天中止の多いシーズンはチーム成績に悪影響を及ぼすのだろうか・・・
では、雨天中止の多いシーズンはチーム成績に悪影響を及ぼすのだろうか。過去のデータを振り返ると、答えは意外にも「ノー」だ。

阪神が18年ぶりのリーグ優勝、精度高く38年ぶりの日本一に輝いた2023年は、NPB全体で年間18試合もの中止が出た記録的な「雨のシーズン」だった。その中で大竹は雨に翻弄されながらも12勝を挙げ、優勝の立役者となった。逆に、空梅雨で雨天中止が極端に少なかった2024年は2位に終わっている。雨が多いからといって、そのシーズンの強さが削がれるわけではない。

本当のリスクは、順位表ではなく「秋の日程」に潜んでいる。

記憶に新しいのが、西日本豪雨をはじめとする悪天候が相次いだ2018年だ。前半戦の度重なる中止のしわ寄せがシーズン最終盤に一気に押し寄せ、阪神は9月に休みなしの「“地獄の13連戦”」という苛烈なスケジュールを強いられた。投手陣の登板間隔は限界まで詰まり、移動日なしの猛連戦でチームは完全に疲弊。最後は力尽きるように失速し、最下位(6位)へと転落したトラウマがある。

雨が直接負けを呼ぶのではない。雨がシーズン終盤に作り出す「過密日程という名の疲弊のレール」に乗せられることこそが、猛虎が最も警戒すべき恐怖なのだ。

◆ ダブル台風7号・8号が週末接近! 早くも日程逼迫の猛虎を脅かす広島3連戦

今週末、台風7号と8号が相次いで日本列島に接近する見込みだ。すでに甲子園球場周辺の週末の降水確率は高まっており、26日からのマツダスタジアムで予定されている広島3連戦を含め、さらなる雨天中止の連鎖が強く懸念されている。

現時点で今季すでに9試合の中止(6月だけで6度目)を抱えている阪神にとって、これ以上の試合積み残しは、勝負の秋に自らの首を絞める直接の引き金になりかねない。ペナントレース後半の命運は、この梅雨の時期における球団フロントの迅速な日程調整と、過密日程を見据えた選手たちのコンディショニング調整にかかっていると言える。

こうした事態を前にしても、大竹耕太郎は動じることなく冷静な姿勢を崩さない。

「慣れはしますよね」

かつて過酷な雨天順延が続いた際に大竹が残したこの言葉は、天候に左右され続けてきた阪神のタフな歴史を象徴している。

甲子園球場を本拠地とする以上、悪天候による日程の狂いは避けて通れない宿命だ。この初夏の足踏みがチームにとっての「恵みの雨」となるか、あるいは秋の「死のロード」以上の致命傷となるか。激戦が続くセ・リーグの行方を占う上で、今週末の空模様と各球団の対応に大きな注目が集まっている。

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