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山健組若頭刺傷事件に求刑――深まる“弘道会の闇”

山健組若頭刺傷事件に求刑――深まる“弘道会の闇”
(C)週刊実話Web 

事件当時、神戸山口組傘下だった五代目山健組(中田浩司組長=兵庫神戸)の與則和若頭が刺された事件で、6月21日、実行犯らへの求刑と弁護側による最終弁論が神戸地裁で行われた。

弘道会の野内組傘下二代目北村組に所属する中村光弘組員が直接的な犯行に及び、運転手役だった堀田幸弘組員には共謀が問われていた。中村組員は「殺すつもりはまったくなかった」とし、共謀に関しては両者ともに否認。

事件は神戸山口組の中核組織・山健組との対立抗争とみられたが、裁判で中村組員は「友人が神戸山口組関係者とトラブルがあり、顔を潰された。平成29年には私の舎弟が山健組に射殺された」と述べていた。

神戸市長田区の路上で任侠山口組・織田絆誠代表(現・絆會会長)が狙われた事件では、当時、傘下組織だった北村組の組員が命を落とした。それが中村組員の舎弟であったため、「個人的な気持ちでやったこと」と主張したのである。

注目される判決は7月19日

また犯行時、大阪での逮捕監禁致傷事件で実刑判決を受け、保釈されたばかりだった堀田組員は、中村組員が凶器の包丁を購入、所持していた事実や、與若頭を襲撃しようとしていた計画すら知らなかったと無罪を主張。犯行後も相手が與若頭だったとは知らず、「こんなことに巻き込んで」と怒りを露わにし、中村組員に自首を勧めたという。

しかし、検察側は「北村組の評価を上げるための報復ではないか」と組織の闇を追及。約15センチという傷の深さから殺意があったとし、行動隊長という堀田組員の立場も根拠に、神戸山口組との対立抗争とする主張を変えなかったのである。

検察側は中村組員に懲役14年、堀田組員には同12年を求刑。判決は7月19日に予定され、分裂下で起きた重要事件だけに神戸地裁の判断が注目される。

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