和久田麻由子も岩田絵里奈も苦戦、フリー女子アナ「氷河期時代」が到来

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いまテレビ界で囁かれているのが「フリー女子アナ受難の時代」。この言葉をまさに体現したのが元NHKの看板アナであった和久田麻由子(37)だ。同局の『ニュースウオッチ9』『ニュース7』など名だたる報道番組でメインを張り、『紅白歌合戦』の総合司会も務め上げた文字通りの"NHKの顔"。知性、清潔感、安定感を兼ね備えた存在として民放各局の制作陣が喉から手が出るほど欲しがる逸材だった。

他局に先んじ日本テレビは三顧の礼を以て3月にNHKを退社した和久田を迎え入れた。報道番組『追跡取材 news LOG』のメインキャスターに据え、1本当たり3000万円以上の制作費を投入した。真裏に放送されている『情報7daysニュースキャスター』(TBS系)のMC・安住紳一郎らは戦々恐々としていたという。

ところが、いざ番組が始まってみると想定外の結果が飛び出した。

「初回から視聴率は伸び悩み、低空飛行を続けている。日テレ局内では早くも『和久田でこの数字なのか!?』という落胆の声が飛び交った。もちろん、和久田個人の問題だけではない。番組の企画、構成、ネタ選びが弱い。スタッフも未経験者が多い」(民放関係者)

「だが、高額ギャラを払って外部からメインキャスターを連れて来たとなると、低視聴率の責任はどうしても和久田本人にかぶさってくる。皮肉にも、日テレが一番期待していたNHK時代のブランドが、民放ではそのまま武器にならないことが証明されてしまった」(同)

同番組は"取材の過程を見せる"というコンセプトを掲げているが、視聴者が求めているのは制作現場の身内の苦労話ではない。

「土曜夜にテレビを視聴する人が見たいのは、分かりやすさやワクワク感。やはり和久田の言葉でニュースを語ってもらいたい。和久田の原稿を読む力は抜群だが、毒にも薬にもならないコメント力では、『情報7~』の安住と三谷幸喜の軽妙な掛け合いに、とても太刀打ちできない」(民放局ディレクター)

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岩田絵里奈もどの派閥にも組せず、退社ラッシュは止まらない

和久田同様に頭を抱えているのが元日本テレビの看板アナだった岩田絵里奈(30)だ。3月末で日テレを退社し、4月から晴れてフリーアナに転じている。

日テレ時代は『世界まる見え!テレビ特捜部』『沸騰ワード10』『シューイチ』などで重宝され、バラエティー対応力も高いとみられていた。しかし、現実はそう甘くなかった。現在のレギュラー番組は、古巣・日テレ時代に担当していた『世界まる見え!テレビ特捜部』のみ。フリー転身後の仕事ぶりはイマイチどころか、イマサン、イマヨンのような状態だ。

「最近はバラエティー番組のひな壇で私生活や美容、趣味を語ってなんとか生き延びているあり様だ。岩田は能力が高い。ただ、フリーになると"うまく回せる"進行だけでは弱いわけです」(制作会社幹部)

「視聴者が見たい個性が必要になってくる。日テレの看板が外れた瞬間、局アナ時代の華やかさは半減し、何よりも本人が『こんなはずじゃなかった』と忸怩たる思いに悩まされている」(同)

そんな岩田の唯一の強みはビートたけしや所ジョージ、明石家さんまのような大御所お笑い芸人から指名で可愛がられていることだった。それだけに大きな課題も抱えていた。

「フリー市場では、進行もできる、空気も読める、清潔感もあるの万能性は時に埋没を意味する。森香澄のように自己演出で振り切るのか、神田愛花のように天然キャラで突き抜けるのか、それとも羽鳥慎一や宮根誠司のような大物司会者にくっついて生き延びるのか…いずれにせよ、岩田はまだどの派閥にも組していない」(編成関係者)

良原安美(30)は1月末、古谷有美(38)は5月末にTBSを退社しフリーアナに転身したが、地上波テレビでの新レギュラー番組の話は一切聞こえてこない。また、6月末でフジテレビを退社する小澤陽子アナ(34)も、局アナ時代は競馬番組や情報番組で存在感を際立たせていたが、退社後の立ち位置は不透明だ。

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Z世代の憧れはYouTuber、女子アナのブランド力が崩壊中

いわば"氷河期時代"を迎えたフリー女子アナ市場。その背景には女子アナ人気の凋落が挙げられる。

「かつてのテレビ界では、女子アナは一種のスター、アイドルだった。朝の情報番組、スポーツニュース、バラエティーのアシスタント…清楚で知的で少しだけ芸能人より身近な存在の絶妙な距離感が人気を支えていた」(テレビ誌デスク)

「だが、令和の時代は違う。Z世代の憧れは、女子アナよりもYouTuber、K-POPアイドル、インスタグラマー、TikTokクリエイターに向かっており、局アナの名前さえ知らない」(同)

「Tスポーツの新米女性記者は『テレビ局って何ですか? YouTubeですか?』と聞くらいですからね。また、女子アナ人気を支えた中高年の男性視聴者もテレビから離れ、スマホへ移った。つまり、職業としてのブランド力が、テレビ視聴習慣の衰退に比例して沈み始めたんです」(同)

今後も局アナの退社ラッシュは止まりそうにない。

「顔は全国に知られ、服装、美容、交際、結婚、出産の私生活まで晒される。早朝番組なら生活は昼夜逆転。報道なら災害、事件などで休日は吹き飛ぶ。給料が高ければまだモチベーションも維持できたが、それすら危うい」(業界事情通)

女子アナは絶滅危惧職になってしまうのだろうか。