豊海タワーもか。「引き渡し遅延」が続出する深刻なナフサ不足が住宅業界を直撃!

ナフサショックはいつ解消!?

中東情勢は戦争終結に向けた覚書を交わしたことで急速に安堵感が広がっているが、緊迫化を背景に発生したのが石油製品のナフサショック。高市政権は「ナフサは足りている」と強弁を繰り返しているが、三井不動産レジデンシャルが契約者に引き渡し遅延の可能性を通知していたことで、ナフサショックの深刻さを浮き彫りにした。

建設資材に幅広く使われているナフサの価格上昇や供給不安が住宅建設業界を直撃。建設会社は工事遅延を懸念して、契約書に特約条項を付けるなどいまだ対応に苦慮している。

TOTO・LIXIL・パナが新規受注を停止

「ナフサ不足が公になったのは、4月13日にTOTOが住宅向けユニットバスの新規受注を一時停止すると卸売業者に通知したことでした。それを受けてLIXIL、クリナップ、パナソニックも新規受注を停止。TOTOは6月9日から受注を全面再開しましたが、米国とイランが戦闘終結に合意した中東情勢の先行きは不透明なまま。6月後半とみられていた業界全体の正常化は予測がつきません」(経済ライター)

ナフサはプラスチック・断熱材・接着剤・塗料・シーリング材などといった現代住宅を構成する石油化学製品の基礎原料だ。中東情勢悪化前と比較して、価格は40%以上高騰している。

断熱材40%超、塗料は最大80%高騰

「建材の品目によって異なりますが、断熱材は40%以上、防水下地材40~50%、シンナー50~80%、塗料20~70%…と上がっている。この値上げは施主にとって数十万円~100万円単位のコスト増になる。引き渡し直前の段階で一部の設備が納品されない、あるいは外壁塗料が届かないといったトラブルも多発しており、引き渡しが数カ月単位でズレ込む案件が続出しています」(消費生活ライター)


2046戸の豊海タワマンも遅延通知の対象に

三井不動産レジデンシャルが引き渡し遅延の可能性を通知した案件には『ザ 豊海タワー マリン&スカイ』(2046戸)がある。

「同タワマンの入居予定は2027年8月下旬から。万一に備えて、遅延の可能性を通知したようですが、入居予定者は不安に陥りますよ」(同)

建設業者からは「中東情勢が落ち着いても、すぐにはナフサ不足は戻らない」という見方もあるだけに、不安は尽きない。

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