過去10年、3連単の配当は、2015年の52万馬券、18年の49万馬券など10万円以上の波乱が4回発生している一方で、2万円台以下も5回。両極端な結果となっている。なお、開催最終週ということもあって、芝は内が傷んでくるのが例年の傾向。8枠の馬が7勝しており、外枠有利のトラックバイアスは、頭に入れておいた方がよさそうだ。
★軸馬=クロノジェネシス
昨年の宝塚記念は、後続に6馬身差をつける圧勝だったクロノジェネシス。着差が開いたのは、道悪での消耗戦となったことが大きかったが、今回の相手関係を考慮すれば、当然、最有力となる。昨年末には有馬記念で3つめのGⅠタイトルを獲得。年明け初戦のドバイ遠征は2着に終わったが、クビ差なら悲観する内容ではない。デビューからの14戦すべてに騎乗してきた北村友一騎手が負傷のため乗り替わりとなるが、ルメール騎手なら心配無用だろう。秋には凱旋門賞挑戦も見据えている馬。ここで無様な競馬はできない。
★相手=カレンブーケドール
19年4月のスイートピーSを制して以来、2年以上勝ち星から遠ざかっているカレンブーケドールだが、その間、10戦して【0・6・2・2】で、掲示板外なし。ジャパンCで2着、天皇賞・春で3着などGⅠでの馬券圏内は4回と、その中身は非常に濃く、単なる善戦ホースで片付けるわけにはいかない存在だ。同期のクロノジェネシスとの直接対決では、5回対戦し先着は1回(オークスで2着と3着)と分は悪いものの、それ以外の馬には引けを取らない。流れに乗って先行できれば、粘り込む可能性は十分だ。
★相手=レイパパレ
デビューから無傷の6連勝で大阪杯を制したレイパパレ。重馬場に苦しんだ馬が多かったとはいえ、逃げて後続に4馬身差は、圧巻のレースぶりだった。過去6勝のうち、逃げ切りは前走含めて2回だけ。控えても競馬はできるタイプだ。ただ、ここまでの距離経験は2000メートルが最長で、あと200メートルは未知の世界。厳しい流れになった時に踏ん張れるかどうかがポイント。
決して道悪要員ではないモズベッロ
★相手=アリストテレス
昨秋の菊花賞2着で一躍、名を挙げたアリストテレス。しかし、次走のアメリカJCCこそ勝利したものの、その後の2戦は阪神大賞典7着、天皇賞・春4着と、期待外れの結果に終わっている。過去4勝のうち3勝は、2000~2200メートル。今回は真価が問われる一戦となりそうだ。新コンビとなる武豊騎手は、宝塚記念4勝。その手腕にも期待。
★相手=モズベッロ
昨年の宝塚記念は3着、前走の大阪杯でも2着と、二度のGⅠ好走歴があるモズベッロ。どちらも渋った馬場ではあったが、良馬場でも日経賞勝ちなど【3・3・0・6】と、遜色ない実績は残している。決して道悪要員ではない。宝塚記念3勝、有馬記念4勝のグランプリ請負人・池添謙一騎手の勝負強さも脅威だ。
★相手=キセキ
宝塚記念は過去三度出走し、⑧②②着のキセキ。今年は、ここまで金鯱賞5着、香港遠征4着といった成績だが、昨年も阪神大賞典7着、天皇賞・春6着からの2着だった。それを考えれば、今回もチャンスはある。7歳でも、大きな衰えは感じられない。
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