嵐・大野智の「なりすまし」から目黒蓮・伊藤沙莉まで――芸能人詐欺増殖時代にファンが知っておくべき「偽物の見分け方」

なぜ詐欺が止まらないのか

ちなみに、芸能人になりすましたSNS詐欺が後を絶たない理由は、ビジネスとしての採算性が高いからだ。

人気のタレント名で発信される詐欺SNSは、受信者らが「まさか」「あり得ない」とは思いつつもなかなかブロックすることができない心理を突いている。同様に活動休止中や活動終了直後のタレントの場合は「久しぶりにSNSを始めた可能性がある」「最後の発信かもしれない」という心理的死角を生じやすく、金銭的被害に繋がる可能性が大きい。

また、近年はAIによる映像・音声生成技術の普及で、本物そっくりの偽コンテンツを作るハードルが下がっている。加えて摘発が難しいアジアの拠点から詐欺を仕掛けることができるため、これらが増殖しているのだ。

ファンが絶対知っておくべき「偽物の見分け方」5箇条

だが、こうした偽アカウント、SNS詐欺に引っかからないためにはファンはどうすればいいのか。以下の、5カ条を徹底させることが肝要なようだ。

① 公式サイト・ファンクラブに記載のないアカウントは全て偽物と疑うこと。公式サイト・ファンクラブは、ファン交流の要。ここに紹介されていないアカウントはすべて外部サイトであり、非公式であることを心得ておくことだ。

② DMで「お金」「ギフトカード」を求めてきたら即座に遮断する。芸能人が会ったこともないファンや個人的に求めることはあり得ない。それは分かりやすいロマンス詐欺だ。

③ ビデオ通話でも画像・音声はAIで生成・再生できるため絶対の証拠にならない。重ねて言うが、芸能人が個人に電話、ビデオ通話をすることはあり得ない。また、Xやインスタグラムなどに画像・音声投稿がなされた場合も、怪しい情報や要求が含まれている場合は、鵜呑みにしないこと。

④ ほかのメンバーや関係者アカウントが突然そのアカウントをリポストして「本物」と宣伝する場合は、組織的なりすましのサインと心得ること。

⑤ 少しでも不審に感じたら各SNSプラットフォームの通報機能を使い、警察(#9110)に相談することをためらわない。

芸能人の名前で警戒感を解き、気がつけば金銭をむしり取られる――こうした手口と“推し(芸能人)”のイメージ下落に歯止めをかけるのは、法整備とファン一人ひとりの防犯知識だと言えるだろう。

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