ガッツ石松さん死去 76歳 「右に左折」「ラッキーセブンの3」…愛された名言・迷言と伝説を振り返る

迷言の裏に宿っていた“男の哲学”

もっとも、ガッツさんの名言は笑いだけではなかった。

1972年には池袋で乱闘事件に巻き込まれ現行犯逮捕されたが、際には、「チャンピオン認定書に、いかなる者の挑戦も受けなければならないと書いてある」と話したとされ、その豪快な生き方が話題になった。

この事件は後に正当防衛が認められ不起訴となったことでも知られている。

また、後年には、「負けることの嫌いな人間が、気持ちだけは誇り高き男が、芸能界でバカだ何だと言われながらやっててさ。なぜこういう社会に入ったかを証明したかった」と語っており、その言葉からはリングを降りた後も勝負を続けていた男の矜持がうかがえる。

事務所が遺した最後の「OK牧場!」

所属事務所が公表した訃報コメントの最後は、「ガッツポーズをするたびに、ガッツ石松を想い出していただければ幸いです。OK牧場!」という一文で締めくくられていた。

「OK牧場」は、西部劇『OK牧場の決斗』を由来とするとされるガッツさんの代名詞的なフレーズだ。その明るく前向きな響きは、まさに本人そのものだった。

世界王者として日本ボクシング界に偉大な足跡を残し、タレントとしても多くの笑いを届けたガッツ石松さん。リングの上でもテレビの中でも、常に全力で生き抜いたその姿は、これからも多くの人の記憶に残り続けることだろう。

【関連】アントニオ猪木「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」~一度は使ってみたい“プロレスの言霊”