【W杯2026】世界最高峰データが暴く森保ジャパンの“真の実力”──三笘不在でも死の組で波乱を起こす理由

W杯初戦・オランダ戦は15日キックオフ(公益財団法人日本サッカー協会(JFA)公式アカウントより)

「誰もこのチームについて語っていないが、彼らが今夏、旋風を巻き起こすダークホースになる可能性を秘めている」

アメリカの大手スポーツメディア「CBS Sports」がW杯直前に発表したパワーランキングで、日本代表(15位)に添えられたこの不気味な一文が、今、世界のフットボールフリークの間で波紋を広げている。2022年カタール大会でドイツ、スペインを奈落に突き落とした「サムライの衝撃」は、決してフロック(偶然)ではなかった。世界最大手のデータ分析機関『Opta』の1万回に及ぶAIシミュレーションや、英『Squawka』が弾き出した冷徹なスタッツから浮かび上がる2026年森保ジャパンの「本当の恐ろしさ」、そして開幕直前に一変したグループFの勢力図を解剖する。

Optaが示した“日本代表の実力値”──死の組でベスト8確率17%の衝撃

Opta Analystがスーパーコンピューターに1万回のシミュレーションを行わせた結果、日本の優勝確率は1.2〜1.36%で全体17位、アジア勢では断トツの最高位という数字が弾き出された。一見低く見えるかもしれないが、特筆すべきはそこではない。日本がこの「死の組」を突破してラウンド32(決勝トーナメント1回戦)へ進出する確率は76.1%――つまり、ほぼ4分の3の確率でグループリーグを突破するとAIは予言しているのだ。さらに、悲願である「ベスト8進出確率」は17%に達している。

Optaは「オランダが首位突破の本命だが、それを覆しうるチームがあるとすれば日本だ」と早くから名指ししていたが、その初戦を巡る力関係は、ここ数日で一気に激変している。

オランダ代表に激震──ティンベル離脱と連続不振で“初戦の構図”が一変

日本の初戦の相手であるFIFAランキング7位のオランダ代表を、開幕直前に最悪の事態が襲った。オランダサッカー協会(KNVB)が6月8日に公式発表した、アーセナルの主力DFユリエン・ティンベルの負傷によるW杯電撃欠場。この一報に本国のファンは「大打撃だ」「最悪の事態」と愕然としている。

オランダの狂いはそれだけではない。同日に行われたウズベキスタン(同50位)との親善試合では、本番想定のスタメンでありながら流れの中から1点も奪えず、アディショナルタイムに失点。土壇場のPKで2-1と辛勝したものの、5日前のアルジェリア戦(0-1)に続く失態に、代表OBのピエール・ファン・ホーイドンク氏は「出来には本当に失望した。チームが間延びしてライン間の距離もバラバラ。オランダらしい組織的な動きがまったく見られない」と国営放送で痛烈に批判した。

直近のブックメーカーオッズはオランダ勝利1.92倍、日本勝利3.68倍と肉薄していたが、このオランダのディフェンスリーダーの喪失と、チーム内に漂う明らかな大混乱は、日本にとって「初戦突破」が極めて現実的な目標になったことを示す決定的な証拠である。

【関連】「神様、仏様、三笘様」がいない…エース落選で日本代表は本当にオランダに勝てるのか? 森保監督が秘める"三笘なき戦略"