政府補助金5000円は焼け石に水? 今夏の酷暑対策で「家庭用蓄電池」が注目株に

首相官邸HPより

「気象庁は今夏も全国的に平年より気温が高くなると予想している。最高気温40度超えの酷暑日が全国で頻発することも懸念されています。政府は7~9月の電気・ガス代料金の補助金として合計5000円程度(標準世帯)の支援を閣議決定した。しかし、猛暑日、酷暑日が多ければ、エアコンを使用する時間も増える。電気料金急騰は必至で家計を圧迫。5000円の補助金も焼け石に水になりかねません」(経済ライター)

初期費用・工事費・月額0円のauでんちが登場

そこで注目されているのが、KDDⅠグループの『auエネルギー&ライフ』が5月13日から提供を開始した家庭の蓄電池と電気料金プラン『auでんき』を組み合わせた新サービス『auでんち』だ。

蓄電池の初期費用・設置工事費・月額料金はすべて0円で、毎月最大3000円の電気代を割引くという。
同社は2016年4月の電力小売全面自由化とともにエネルギー事業に参入。現在、契約件数は362万件に上る。

家庭の蓄電池が需給調整市場に参入解禁

「新サービス開始は、今年4月から需給調整市場への参入が家庭用蓄電池などの低圧リソースにも解禁されたためです。太陽光や風力といった再生エネルギーの普及が進む一方、天候に左右されるこれらの電源は需給バランスを崩しやすい。家庭に眠る蓄電池が分担する役割は大きい」(同)

auでんちは、停電時に遠隔制御を停止して蓄電池から自宅へ電力を供給することで、非常用電源として機能する。

「気象警報発令時には蓄電池が自動で緊急充電モードに切り替わり、蓄電池残量を100%まで充電。一定時間、電気を使用できる状態を確保します。ただし、今回の新サービスの対象は東京都の戸建て住宅、『auでんきecoプラン』契約者など限定的になります」(消費生活ライター)

2030年に300万台超え、年40万台ペースで拡大

日本の家庭用蓄電池の累計設置台数は'24年時点で約102万台。'30年には300万台超えの試算もある。
「電気代高騰と節電意識、災害リスクへの備えが後押して、年間出荷台数は40万台規模に達する見通しです」(前出・経済ライター)

今夏はさらなる酷暑対策を迫られそうだ。

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