「親族の空き巣情報でターゲットに」――あなたの家も狙われる、トクリュウ「被害者選定」の恐ろしき基準

「違法企業」として進化する犯罪ビジネス

警察がこの異例の対応に踏み切った背景には、トクリュウの巧妙さと増殖ぶりも影響しているという。

「専門家によれば、現代のトクリュウは『犯罪の継続性』を最優先にした形態を取っている。失敗や摘発リスクを最小限に抑えるための組織の分業化、詐欺マニュアルの日々の改良、海外拠点の分散と多国籍化など、この犯罪を牛耳る上位者に捜査の手が及ばないようになっている。警察とトクリュウのイタチごっこは今後もさらに熾烈さを増していくことは確実です」(警察関係者)

「普通の家」が標的になる時代

もっとも、そうした中でも恐ろしいのは、栃木・上三川町の事件が示す「トクリュウの狙いが決して富裕層だけではない」という現実だろう。

「トクリュウは常に次のターゲットを探している。そのため親族の家に泥棒が入り、住所を書いた書類が盗まれだけで、あなた自身の家が次の標的リストに載ってしまう危険性を孕んでいる。もちろん、その後の下見次第という部分もあるが、一度リストに載るとなかなか削除されることはない。自衛策としては、他人の住所や重要書類を一か所にまとめて保管しないこと、不審車両や人物を見かけたら迷わず110番することが挙げられます」(防犯アドバイザー)

栃木・上三川町の事件では、犯行前には被害者宅周辺を複数回にわたってスクーターで往復し、スマートフォンで撮影していた形跡もあった。

「見知らぬ人間に自分の家が品定めされている」――そんな恐怖を抱いたときは、迷わず警察に通報・相談することが防犯の第一歩と心得るべきなのである。

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