メッシ、エムバペ、C・ロナウドが挑む「不滅の記録」——2026年W杯を10倍深く楽しむための“5大歴史的瞬間”

グループリーグ初戦から秒読み? メッシが「神様マラドーナ」を超える日

クルトワ(左)とノイアーのGKにも大記録の更新が…

メッシに関しては、グループリーグの段階から秒読みで達成されそうな記録がほかにもある。それがクローゼの持つ通算最多勝利数「17勝」の更新だ。

メッシは現在16勝を挙げており、あと2勝すれば単独1位に躍り出る。アルゼンチンのグループリーグ初戦の相手はアルジェリア、次いでオーストリア、ヨルダンと続く。戦力バランスを考慮すれば、グループステージ突破が決まる頃には、早くも歴史が塗り替えられている可能性が極めて高い。

同時に、メッシはアシスト数でも現在8回を記録しており、あのディエゴ・マラドーナと並んで歴代最多タイに位置している。あと1つのラストパスが通った瞬間、数字の上でも完全に偉大な先達を超えることになる。

27歳で伝説に並ぶか——エムバペが狙う「3大会連続決勝」という衝撃

視点をフランスの怪物へと戻すと、エムバペにはもう一つ、現代フットボールの常識を覆す記録がかかっている。

2018年ロシア大会での優勝、2022年カタール大会での準優勝を経て、もし今大会でもフランスを決勝の舞台へと導くことができれば、ブラジルの伝説的右サイドバックであるカフー以来、史上2人目となる「3大会連続決勝出場」を果たす。
カフーがその記録を達成したのは1994年から2002年にかけての8年間だったが、エムバペはまだ27歳という若さだ。全盛期の真っ只中でこの偉業に挑む男の足跡は、そのまま近代サッカーの新たな王座の歴史となる。

20年間破られない鉄壁の壁——ノイアーとクルトワ、守護神たちの静かな戦い

最後に、派手なストライカーたちの競演の陰で、守護神たちもまた静かに歴史を動かそうとしている。

ワールドカップにおけるクリーンシート、すなわち無失点試合の最多記録は、イングランドのピーター・シルトンとフランスのファビアン・バルテズが持つ「10試合」だ。この鉄壁の記録に迫るのが、ドイツのマヌエル・ノイアーとベルギーのティボー・クルトワで、ともに現在は7試合の無失点記録を持っている。

あと3試合をシャットアウトすればタイ記録、4試合目で世界新記録だ。特にベルギーのグループリーグはエジプト、イラン、ニュージーランドとの対戦が決まっており、ディフェンス陣の硬さを誇るチームスタイルからも、クルトワの記録達成への条件は十分に整っていると言える。

単なる「優勝国当て」ではない——歴史の証人として2026年W杯を迎えよう

単に「どの国が優勝するか」を予想するだけでは、104試合という壮大なスケールの半分も楽しんだことにはならない。ピッチの上で生まれるゴール、アシスト、そしてクリーンシートの一つひとつが、20年、30年と破られなかった歴史の壁を穿つ一本になる。
その要素を頭の片隅に置いてキックオフの瞬間を迎えるだけで、2026年夏のフットボール観戦がもっと面白くなるはずだ

【関連】「神様、仏様、三笘様」がいない…エース落選で日本代表は本当にオランダに勝てるのか?
【関連】【W杯2026】長友佑都が語った「感謝しか出てきません」の真実…史上最年長選出、5大会連続という"奇跡"を起こした男の不屈