【警告】今夏はエルニーニョなのに冷夏じゃない! 新気象用語「酷暑日(40℃超)」が日本を襲う「ダブル高気圧」の恐怖

日本列島をサウナに変える「ダブル高気圧」の構造

今夏、日本付近の気候を支配するのは、下層の「太平洋高気圧」と、はるか上空の対流圏高層に位置する「チベット高気圧」の2つだ。

この性質の異なる2つの巨大な高気圧が、まるでホットケーキのように日本列島の上空で「上下に重なり合う」という異常事態が予測されている。

上空をダブルで分厚く覆われると、強力な「下降気流」が断続的に発生する。空気には上空から地表に引きずり下ろされる際に、ギュッと圧縮されて劇的に温度が上がる性質がある。

これが日本列島全体を巨大なサウナ状態、あるいはオーブンの中に閉じ込めたかのような灼熱地獄へと変えてしまうのだ。

ここに都市部のヒートアイランド現象が加われば、大都市圏でも「酷暑日(40℃)」が連発する危険性がある。

昼夜を問わない熱波から身を守る「夜間防衛術」

この未曾有の酷暑を生き抜くために、私たちが今すぐできることは「夜間の防衛術」だ。

「ダブル高気圧に覆われた夏は、日中の熱が夜になっても全く逃げない。最低気温が30℃を下回らない超熱帯夜が続く可能性も高いのです。昼間に限らず、夜間にも多くの熱中症死亡者が発生していることから、夜のエアコン管理が生死を分ける。夜は昼より涼しいという思い込みから節電しずぎないことも肝に銘じておくべきです」(気象防災アドバイザー)

「電気代がもったいないからタイマーで切る」という古い習慣は改め、夜間も27〜28℃で「朝までつけっぱなし」を徹底すること。また、室外機の周囲に物を置かず、日よけパネルなどで直射日光を遮るだけでもエアコンの電力効率を上げることができる。

今年の夏は、気象の常識が覆る。新用語である「酷暑日」を甘く見ず、冷房器具のメンテナンスに気を付けながら、暑さを乗り切ってほしい。

【関連】太平洋側で“30年に一度”の雨不足 カラカラ状態の乾燥が各方面に影響