外出禁止期間中のキャバクラ通いが発覚し、まる1年に及ぶ6場所の出場停止処分を食らった大関・朝乃山に、何とも非情な追い打ち…。三段目以下に番付が下がるのも痛いが、その懐事情も火の車だ。
朝乃山は出場停止処分と合わせ、6カ月間の減額報酬(50%)という追加処分を受けている。早速、この6月の給料は半分になる。大関の給料は250万円だから、125万円だ。
「十分もらっている」と思うかもしれないが、減っていくスピードは早い。
この給料減額の処分が解けるのは、半年後の12月。このとき、朝乃山の番付は平幕なので、140万円になっている。来年の初場所は十両に降下するので110万円。3月の春場所は幕下になっているはずで、給料はゼロ。寝るところや食事などは部屋で面倒をみてもらえるものの、2カ月に一度の場所手当以外は一銭も懐に入ってこない計算だ。
張本勲氏から「喝!」
「朝乃山は、カネの使いっぷりはきれい。今回のキャバクラ通いでも、腰巾着のスポーツ紙記者には一切カネを出させていない。富山弁で、他人におごることを『抱いてやる』と言うそうですが、取材にやって来たマスコミ関係者にも『俺が抱いてやる』と言って、飲み物などの勘定を払っていました。でも、これからは、反対に抱かれなくてはいけません」(担当記者)
そんな朝乃山に、つれない決定が続いた。6月15日、幕内の取組などに大量の懸賞をかけることで知られる食品メーカーの『永谷園』が、朝乃山と交わしていたCM契約を解除すると決めた。
「相撲協会さんの処分を受けて、総合的に判断した結果です」(永谷園関係者)
力士にとって、スポンサーは大事なタニマチだ。朝乃山も永谷園から契約金や化粧まわしなどの提供を受けていたが、そのありがたい〝ドル箱〟の支援まで失うことになってしまった。
野球評論家の張本勲氏は、テレビ番組で「大馬鹿野郎だ。また稽古してはい上がってこい」と語ったが、今ごろ朝乃山はこの言葉をかみしめているに違いない。
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