昭和プロ野球の“ヤバすぎる裏話”――江本孟紀が語るレジェンドたちの真実

『昭和・平成プロ野球 ぶっちゃけ話「あの伝説」の真相が10倍楽しくわかる本』清談社 1,800円(本体価格)

『昭和・平成プロ野球 ぶっちゃけ話「あの伝説」の真相が10倍楽しくわかる本』清談社 1,800円(本体価格)著者:江本孟紀
えもと・たけのり:1947年高知県生まれ。1971年東映フライヤーズ入団。その年、南海ホークス移籍、1976年阪神タイガースに移籍し、1981年現役引退。現在はサンケイスポーツ、フジテレビ、ニッポン放送を中心にプロ野球解説者として活動。

江本孟紀が語る現代野球への危機感

──YouTubeチャンネルに登場した野球人たちとの対談がまとめられています。対談を始めたきっかけはなんだったのですか?
江本 もともと私は、「野球はテレビやラジオ、新聞といったメディアでの仕事として話したり書いたりするもので、YouTubeは行きつけの飲食店を紹介していく場」と決めていたんです。ところが、友人や知人から「野球の情報をもっと聞きたい」という声が増えてきたのと同時に、「江本さんのYouTubeチャンネルなら出演したい」という野球人がたくさんいることがわかって、一念発起しました。始めてみると視聴者から予想以上の反響があり、「いろんな野球人と絡んでほしい」というコメントも多数寄せられました。それならあの人にも声をかけてみようと、ひとり、またひとりと広がっていったんです。

──堀内恒夫さんとは投手の「投球回数」について、意見が一致しましたね。
江本 今のプロ野球のピッチャーについては、ふたりで舌鋒鋭く語り合いましたよ。「スピードばかりが注目されている」「先発は中6日の間隔で5、6回投げて満足している。これではこの先、200勝投手は生まれない」という点で、ふたりの見方は一致しました。ウソ偽りのない本音ベースで話せたと思います。最近は分業制で、7、8、9回を投げるピッチャーはみんな体もいいし、球も速い。でも、しょせん1回しか投げられないじゃないですか。正直、「これが本当のピッチャーか」って思いますね。

【関連】消えゆく花街、残る花街――ノンフィクション作家が見た“日本の異界文化”の現在地

“犬猿の仲”だった人物との対談

──同級生の藤田平さんとは阪神の話で盛り上がりました。
江本 藤田とは阪神時代に6年間、同じ釜の飯を食べた同級生ですからね。私が言ったとされる「ベンチがアホやから」の試合(1981年8月26日甲子園球場での対ヤクルト戦)、あの日、ファーストを守っていたのが藤田なんです。私がカッとなって投げたグラブが藤田の頭を通過した。そんな生き証人しか知らないエピソードが飛び出しました。当然、話は盛り上がりましたよ(笑)。

──“犬猿の仲”との対談も実現しましたね。
江本 40年近く犬猿の仲だった“あの人”との対談も実現しました。まるで長年対立してきた関係のようなものだから、自分でも驚きましたね。たった1個のボールがお互いの人生を変えたことや、星野仙一さんの話も懐かしかった。ふたりの間に漂っていたわだかまりが解消されたかどうかは、ぜひ、本書を読んで確かめてください(笑)。
(聞き手/程原ケン)

「週刊実話」5月21日号より