横綱・大関のW休場で「漁夫の利」優勝はだれの手に? 夏場所2026を制するのは琴櫻か、豊昇龍か、それとも平幕の伏兵か

日本相撲協会公式サイトより

大相撲夏場所(5月10日初日、両国国技館)の開幕を前々日に控えた5月8日、相撲界を揺るがす衝撃のニュースが飛び込んできた。

横綱・大の里が左肩のけがによる回復の遅れを理由に初日からの休場を届け出たのに続き、カド番の大関・安青錦も左足首の負傷を抱えたまま、やはり初日からの休場が決定したのである。

「横審の稽古総見で横綱大の里は、四股やすり足など軽めの運動をしただけで相撲を取らず、最後のぶつかり稽古が始まると胸を出さずに早退した。途中で帰るのは異例の事態だった。一方の安青錦は場所わずか4日前の出稽古中に左足首を新たに負傷し、背中から倒れてしばらく起き上がれないほどの状態だった。負け越せば大関から関脇に転落するカド番での休場だけに、両力士を取り巻く事情はかなり深刻な状態だと言えます」(全国紙相撲担当記者)

主役不在の土俵 棚ぼた優勝への「三つ巴」

夏場所は開催前から大混乱の様相を呈しているが、そうした中で“漁夫の利”を得そうだとスポットライトを浴び始めたのが横綱・豊昇龍だ。

「場所前の出稽古で精力的に20番取った際にも『体の動きは悪くない。あともう少し稽古していく』と自信をのぞかせていた。踏み込んで頭から当たり激しく突っ張る攻撃相撲への回帰を強く意識しており、横綱8場所目での初優勝に燃えている。初日は小結・高安、2日目は春場所で金星を配給した前頭筆頭・藤ノ川と対戦が組まれており、序盤の取りこぼしは許されない状況ではあるものの、最大の優勝候補として注目を集めているのです」(スポーツ紙担当記者)

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大関返り咲きの霧島、綱取りへ勝負の一番

もう一人の注目株は、春場所で3度目の幕内最高優勝を果たし大関に返り咲いたばかりの霧島だ。

伝達式では「さらなる高みを目指して一生懸命努力します」と口上を述べ、横綱昇進への意欲も示した。勢いに乗る霧島にとって、W休場という追い風は千載一遇の好機。同じく大関・琴櫻も春場所は11勝止まりだったが、主役2人が不在の今場所こそ真価が示すと優勝を目指しているという。

平幕の台風の目・熱海富士と伏兵の存在

一方、熱海富士は静岡県勢初の快挙を目指して上位戦に意欲を燃やしている。上位陣が手薄な今場所は若手の突き上げが優勝争いに絡む波乱も十分にありうる。チケット完売が続く満員の両国国技館で、新たな主役が誕生するかが注目の的だ。

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