横綱大の里に暗雲! 春巡業離脱で問われる夏場所の進退と「強行策」の功罪

両国国技館 (C)週刊実話Web


またしても赤ランプ点滅だ。

終盤に入った大相撲の春巡業で異変が起きている。

人気力士の休場が相次ぎ、巡業部は取組編成にも四苦八苦。

その休場者の1人に春場所初日から3連敗した挙げ句、休場し、この巡業で出直しを誓っていた横綱大の里(25)がいる。

最速昇進の代償か?安青錦戦から始まった負の連鎖


史上最速の初土俵からたった16場所で最高峰に駆け上がった大の里が突如、失速したのは、去年の九州場所13日目の安青錦戦がきっかけだった。

相撲には勝ったが、左肩を痛め、優勝の可能性もあった千秋楽を休場したのだ。

このケガが長引き、初場所は10勝しかできず、先場所は2度目の休場。

これまでピンチらしいピンチのなかった大の里が、初めて経験する試練だ。

「土俵で治せ」師匠の強硬策が裏目に


問題はこれをどう克服するか。

例えば、春巡業を休み、徹底的に治療に専念するとか、方法は幾つもあったが、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は最もハードな方法を指示した。

「土俵のケガは土俵で治せ、というのが大の里にはピッタリ。しっかりと泥まみれになって体を作り直し、夏場所に備えてもらいたい」

こうして大の里の春巡業参加が決まり、初日から合流した。

「人前に立つのに慣れながら、夏場所の準備をやっていきたい」

大の里がこう述べた昭和的な強硬策は裏目に出た。

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実戦稽古ゼロでの離脱と「我慢の限界」


四股や左肩の筋力強化など、基本的な稽古だけでお茶を濁す日々が続き、肝心な相撲を取る稽古は一番もできないまま、ついに4月13日の東京・靖国神社の奉納相撲を最後に春巡業から離脱したのだ。

大の里はケガの具合について、「大丈夫です。ケアして準備する」と話したが、若松巡業部副部長(元幕内朝乃若)には「我慢がきつい」と本音を漏らしている。

「今後は治療を最優先し、稽古は様子を見ながら、ということになるでしょうが、夏場所初日(5月10日、両国国技館)まであまり日がない。

中途半端な状態で出場しても同じことの繰り返しですから、思い切って連続休場するのも一つの手でしょう」(協会関係者)

大の里の苦悩は続く。

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