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僕にもあっさりできたスプーン曲げ~原田龍二の『不思議な世界』

原田龍二
原田龍二(C)週刊実話Web

僕と同世代の方ならば、きっと一度は挑戦したことがあるに違いない、スプーン曲げ。

日本で流行した発端は、1974年にユリ・ゲラーがテレビで披露したことだと記憶しています。彼が持つと、力を入れていないのにぐにゃりと曲がるスプーンは、衝撃的な映像でした。

また同じようにスプーン曲げを得意とした、〝エスパー清田〟の異名を持つ清田益章さんの存在も大きかったと思います。

昨年、僕はTVQ九州放送のお仕事で、温泉を巡る番組に出演しました。熊本県の阿蘇エリアを巡っていた時、「いい露天風呂がある」と聞いて訪れたところに、予想外のパワースポットがあったのです。その名は、阿蘇プラザホテル。

ホテルの裏手に広い野原があり、ストーンヘンジのごとく大きな石がサークル状に立っていました。「ここでスプーン曲げをすると、簡単に曲がるんですよ」とホテルの人が言います。阿蘇エリアには活火山の阿蘇山があり、地下のマグマが活きているのは温泉が湧くことでも明らかです。そのパワーの影響かは分かりませんが、この場所なら子どもや女性でも簡単にスプーンが曲がるのだとか。フォークを渡されて、「実際にやってみてください」と言われた僕は、ストーンサークルの真ん中に立ち、挑戦してみました。

スポットの磁場と僕のチャンネルが合った!?

すると、簡単に曲がるではありませんか。こういう時はたいてい、フォークの刺すところと持ち手の境目を持ちますが、支点だけに僕くらいの男性なら簡単に曲げられると思われそう。変に疑われないよう、下のほうを持ちましたが、あっさり曲がりました。

もちろん、多少の力は必要です。何も力を入れなくとも、茹でた麺のようにふにゃふにゃと折れるわけではありません。でも自分の指の力で曲げようとはせず、持ち手を挟んで少し力を入れただけで、スーッと曲がったのです。フォークの素材はちゃんと固く、ストーンサークル内じゃない場所でも曲げてみようとしてみましたが、全く変化はありません。

体験派の僕としては、実際に経験したことで、これは信用に値すると思いました。あの場所は、間違いなくパワースポットです。磁場やマグマが関係しているのか…、詳細は分かりませんが。ただ自分にスプーン曲げの能力があるわけではなく、あのスポットのパワーをもらえたのだと感じています。そういう人が続出していたからこそ、僕に勧めてくれたのだと思いますしね。

ちなみに一緒にいたロケの同行者も挑戦しましたが、曲がりませんでした。あのスポットの磁場と僕のチャンネルが、合ったのかもしれません。その後、スプーン曲げに挑戦してはいませんが、きっと曲がらない気がします。

結局このロケは、スプーン曲げをやっていたら時間が来てしまい、本来の目的である露天風呂には入れませんでした(笑)。

原田龍二
1970年生まれ。ドラマやバラエティーで活躍する一方、芸能界きってのミステリー好きとして知られ、近著に『ミステリーチェイサー原田龍二の謎のいきものUMA大図鑑』がある。現在、『バラいろダンディ』(MX)で金曜MCを担当。YouTubeチャンネル『ニンゲンTV』を配信中。

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