カオスな店内がクセになる! 名物“水ギョーザ”が絶品の人気酒場『満州王』【男がほれる酒と肴「ホの字酒場」】

店内は物が山積みで、キッチンは食材や調理器具で溢れる。

個性的な店主と雑然とした店内が、テレビで面白おかしく取り上げられることも多い有名店。

年季が入った店の様子に二の足を踏みそうなものだが、最近の若者はこういう店を好むという。

芸能人のサインも多数。朝4時まで営業しているので重宝する。

だが、年季が入っているのは私も同じで、仲間を見つけたような気がしてうれしくなる。

店主のワンさんは人懐こい性格で、初めての客でもニコニコと話しかける。

平日の休みに仕込みをしているから、すぐに料理が出てくる。

おすすめを聞くと「なんでもおいしいけど水ギョーザは食べて」とのこと。

注文が入ってから一つずつ手作りするので、皮がツルツル。青島(チンタオ)ビールは750円。

注文が入るとその場で餡を包み、お湯でさっとゆでたら完成。シャキッとした野菜の食感と甘さが印象に残る。

もう一つの名物、トマトチャーハン(900円)。中華料理でトマトをチャーハンに使うのは珍しい。店主が賄いにしていたもので、味の決め手は鶏スープとバター。

こちらの店はどんな料理も数分で出てくる。店主がどこに何があるかを把握しているから動きに無駄がない。混沌とした厨房はカスタマイズされた芸術作品だ。

本格的なマーボー豆腐(800円)。適度な辛さで酒が進む。

週末だけ開く店の看板に灯が入ると、物珍しそうに若者が入ってくる。だが、夜になれば近隣のおやじたちが集まり居酒屋状態。

ワンさんの作る料理はビールがとにかく進むから、どんどん気が大きくなる。そして、酒をたらふく飲んだ後でもチャーハンに心引かれる私は、まだ若いのだと思った。

満州王

東京都杉並区高円寺南1-11-1
03ー3316ー8489
営業時間:17時~翌4時
休み:月~木

撮影・文/キンマサタカ

週刊実話2025年11月6日号より
※情報は取材当時のものです

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