ついにペットボトル200円時代へ 自販機離れが止まらない本当の理由

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日本は世界で有数の「自動販売機(以下、自販機)大国」だったが、今年3月にはサッポロHD(ホールディングス)やダイドーグループHDが、自販機事業の撤退・縮小を発表。コカ・コーラボトラーズや「お~いお茶」の伊藤園も自販機事業で巨額の損失を計上しており、事業は苦境に立たされている。

24年で170万台が消えた

国内の自販機設置台数を見ると、2000年の約560万台をピークに右肩下がりが続き、'24年には約391万台まで減少している。

「原料高やインフレで節約志向が高まる中、定価で販売している自販機離れが加速しています」(飲料メーカー幹部)

量販店と100円の価格差が致命傷に

PB商品を割安で購入できるドラッグストアや大型スーパーなど量販店での買い溜めや、マイボトル(水筒)を持ち歩き節約する人も多く、自販機事業が苦戦している。

中でも500㎖のペットボトル飲料の価格差は自販機と量販店では100円近くも広がっている。

「昔は自販機を置けば売れると言われた時代もありましたが、近年は清涼飲料水の自販機は採算が取れず、缶コーヒーはコンビニコーヒーの台頭で販売不振に陥っています」(都内の自販機オーナー)

ホテルもコンビニに客を奪われる

かつては自販機需要が高かったビジネスホテルも、コンビニで飲料を購入する人が増えて売り上げが伸び悩んでいる。

自販機は機械のリース代金に加えて、商品の補充や集金時の物流費、人件費のコストがかかるため、売れ行きが悪ければまったく儲からないという。

200円時代到来、値上げで客足がさらに遠のく

昔は100円で買えた飲料も'25年10月に大手飲料メーカー各社が主力商品のペットボトル飲料(500~600㎖)の希望小売価格を200円(税抜)に引き上げており、割高に感じる人も多いという。今後も値上げが見込まれ、消費者の自販機離れはさらに拍車がかかりそうだ。

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