"お父さんの話はしないで"と友達に懇願…京都・安達結希さんを遺棄した義父の正体と"壊れた家族"の真相

品質管理課長が演じ続けた「良き父」

一方、逮捕前の優季容疑者の印象は、周囲の人々が証言を重ねるほどに「普通の人」だった。電気機械器具メーカーに就職後、真面目な仕事ぶりが評価されて品質管理課長に昇進。同僚は「まじめで仕事のトラブルを聞いたことがない」と語っている。

「地域での振る舞いも模範的だった。捜索活動では消防団に『お世話になります』などと頭を下げ、結希さんの顔写真を自ら公開して情報提供を求めたのも両親だった。捜索チラシを配って回り、悲しみに暮れた家族を演じていたようです」(地元住民)

ただ、報道関係者の中にはその姿があまりに「普通すぎた」ことが、逆に捜査員に強烈な違和感を与えたと指摘する声もある。

再婚数カ月で露わになった家族の亀裂

また、事件の遠因として見逃せないのが、この家族が背負っていた複雑な事情だ。

結希さんの母親は、離婚後に地元・南丹市へ戻り、同じ工場で出会った優季容疑者と昨年末に再婚したばかり。優季容疑者にとっても再婚であり、互いに連れ子を抱えた新しい家族のスタートだった。

だが、そうした一方、優季容疑者は「家族関係に悩んでいた」という証言も残っている。血のつながらない義父と息子——再婚からわずか数カ月、歯車が噛み合わないまま関係は壊れていったのか。

府警は死亡の経緯と動機について、引き続き捜査を進める方針だ。11歳の命が失われた本当の理由は、まだ明らかにされていない。

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