広瀬香美 大沢たかおとの「格差婚&離婚」も恐れなかった“冬の女王”のストイックさ【丙午女優の履歴書8】

『ロマンスの神様』

「丙午の女は気性が荒く、夫を不幸にする」と言われるが、この干支生まれの女性は負けず嫌いで情熱家、隠し事もしない剛毅な性格の持ち主が多いという。そこで今回は、この干支生まれのアーティストをピックアップ。男たちの人生を狂わせながらも、なお美しく君臨し続ける「魔性の履歴書」をひも解いた。

「ゲレンデ」が繋いだ、あまりに眩しい格差婚

1993年に『ロマンスの神様』でミリオンヒットを飛ばして以降、全国各地のスキー場のスピーカーから彼女の歌声が流れない日はなかった。

「冬の女王」として数々のヒット曲を連発していた広瀬香美。その彼女が俳優・大沢たかおと1999年に電撃結婚したニュースは、日本中を驚かせた。

二人の出会いは、大沢が主演し、広瀬が主題歌を担当した映画『ゲレンデがとけるほど恋したい。』。まさに仕事が引き寄せた運命だった。

「当時の彼女は飛ぶ鳥を落とす勢いのトップスター。一方の大沢さんは売り出し中の若手俳優で、世間からは『格差婚』とも揶揄されました。しかし、広瀬さんは周囲の目など一切気にしなかった。自分が愛した男と才能を信じ抜き、即座に決断する。あの電撃婚は、まさに丙午の馬が遮るもののない原野を爆走するような勢いでした」(音楽関係者)

「良妻賢母」という枠を粉砕した、歌への狂気

だが、彼女の「剛毅な性格」は、穏やかな家庭生活に安住することを良しとしなかった。結婚後、彼女が選んだのは「夫を支える妻」としての日常ではなく、活動拠点をロサンゼルスへ移し、さらなる高みを目指すボイストレーニングの日々だった。

「彼女のストイックさは、もはや常人の理解を超えています。喉の筋肉を維持するために、日常生活のすべてを音楽に捧げる。大沢さんとの時間よりも、完璧な高音を出すための喉のメンテナンスを優先した。普通、あれほどの実力派俳優の妻になれば少しは家庭に落ち着くものですが、彼女は『表現者』としての自分を1ミリも捨てられなかった。あの徹底した自己中心的なまでの探求心は、並の男では受け止めきれない豪胆さです」(ベテラン芸能記者)

音楽の神様にすべてを捧げるような生き様。それは「男を不幸にする」のではなく、夫という存在が霞むほど、彼女自身の放つ光が強すぎた結果なのだ。

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