アイドル界の「不祥事ロンダリング」──元9bic佐々木大河とみられる人物の“爆速復帰”が突きつけた現実

アイドル界に蔓延する「不祥事ロンダリング」——名前変更・逆張りプロデュース・集客至上主義の3構造

今回の炎上は、アイドル界に根づく「不祥事ロンダリング」の構造を象徴している。過去にも深刻な問題を起こしながら早期復帰した例は多い。

元KAT-TUNの田中聖は、解雇後に歌手として再始動したものの、その後は薬物関連の容疑で複数回逮捕され、「復帰しては裏切る」というサイクルが繰り返された。NEWSの小山慶一郎も不祥事報道後、ファンや業界関係者が「早すぎる」と感じるほど短期間で活動を再開した例として知られている。

地下アイドル界隈ではさらに手法が巧妙だ。椚ありさ(熱血!!Acti部)のように未成年飲酒やファンとの私的交流が問題視されて活動停止となった後、名前を変えて別グループへ“転生”するケース。成瀬一馬(甘党男子)のように金銭トラブルが取り沙汰されながらも、ほとぼりが冷めた頃にSNSで個人活動を再開するケースもある。

これらの事例には、共通する3つの構造がある。

・名前を変えればリセットできるという誤った認識 
 SNS時代には通用しないが、依然として繰り返されている。

・“ヤバさ”を逆張りで売りにするプロデュース手法 
 Zavageのコンセプトもその延長線上にあるが、刑事事件を起こした人物をエンタメとして消費することへの倫理的問題は避けられない。

・集客至上主義 
 固定ファンが一定数いる限り、運営側は“即戦力”として起用したがる。これが爆速復帰を後押ししている。

説明なき復帰が問う「誠実さ」——アイドル業界のコンプライアンスはどこへ向かうのか

仮に同一人物であるとすれば、逮捕に至った経緯や関係者への説明がないまま別名義で復帰するという手法が今後もまかり通るのであれば、アイドル業界のコンプライアンスは形骸化していると言わざるを得ない。

プロデューサーの大森靖子側がこの経緯を把握した上でキャスティングしたのかどうかも含め、関係者からの説明が求められる状況だ。

5月19日のデビューライブまで残り1月半。「家ッ 大河」がステージに立つその日に会場を埋めるのは、声援か、それとも冷ややかな視線か。

「みんなの最高更新するよ」という言葉より先に、誠実な説明の“最高更新”こそが求められている。

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